1、君が思っているほど、世界は悪くない。


●何度も、君の名前を呼びたい。


 公園で君と手を繋ぎたいけど、
 友達以上を踏み出すことができない。

 君は特別だし、
 君とは話が合うから、
 君と気まずくなりたくない。

 だけど、
 もう、我慢できないよ。
 名前を呼ぶと、
 君は不思議そうな表情を浮かべた。



●ウソ卒業記念日。

 
 自分を守るための嘘は
 本来の自分を失う魔法で、
 作った自分を作ることに抵抗感なんてない。
 
 いつもの嘘で自分を着飾っても、
 心は満たされないから、
 そろそろ、嘘を卒業する決意をした。
 



●お願い、私をしっかり見て。


 君との一方通行の恋は
 一気に憂鬱になってしまい、
 3ヶ月も君の気持ちがわからない日々が続いている。

 本当はLINEで好きだってこと、
 少しは匂わせているんだけど、
 君は一向に気づいてくれない。

 ねえ、
 しっかりとした言葉なら、
 君は受け取ってくれるの?



●濡れたまま、ふたりで。

 
 突然の夕立に君と打たれて、
 ずぶ濡れで張り付いた前髪を見て、
 ずぶ濡れのまま、君とお互いに笑いあった。

 雲と雲の間から、
 光が射したとき、
 君の唇が触れて、
 このまま、雨なんて降り続けたらいいよと思った。
 



●夏の淵が溶けていく。


 蒸した夜、
 ローソンの前で二人で黙々と、
 アイスクリームを食べている。
 
 君はクールな顔をしたまま、
 黙々と白くて冷たいミルクを食べ続けている。
 だから、君より一口多く食べ、
 ペースを巻き返して、
 君と張り合うことにした。

 それすら、楽しいのは君の魔法の所為だよ。




●本当は甘えたいだけ。


 優しさをたくさんあげたいから、
 君にだけは、
 甘えた声を出してみるよ。
 
 この甘える仕草は
 君だけの特別仕様だから、
 これが普通だとは思わないでね。



●無敵を手に入れよう。


 I LOVE YOUとプリントされた
 ダサいTシャツを
 君とおそろいにしたいくらい好きだよ。

 もう、君のことは
 離すことはないと思うから、
 痛い青春を君と紡ぎたい。



●スクラップラブストーリー


 君と世界の果てまで行く自信はないけど、
 君の心の欠片をゴミの山から探し出す自信はあるよ。

 それだけ、
 君が好きだから、
 命が尽きた錆びた車のドアに
 スプレーでハートを描くよ。



●単純で慎重な悩み。


 夜のスタバは落ち着いた雰囲気で、
 このまま、宇宙まで行ってしまいそうなくらい、
 意識がふわふわしている。

 二人の君は成立しない世の中だから、
 君の思いを聞いて、
 今、私は揺れている。
 


●芽生えない未来は不毛。
 

 キャラメルキャンディの味が
 しっかりと残ったまま、
 夜道を一人でぼんやりと歩いている。

 アパートまではもう少し。
 寂しさは胸の中でどんどん成長していくけど、
 もう、過去のことだから、
 新しい自分を作る決意をまた固めた。 



●青い時空をくぐりたい。


 初恋を成就させるために
 タイムスリップするのなんて、
 バカげているよね。

 だけど、
 それだけ君のことが心の中に残っているんだよ。
 
 本当に時空旅行できたら、
 前に進めそうなのに。




●ベダだけど、それがいい。


 星がよく見える丘で、
 君とふたりきりなのは、
 ファンタジックで、
 もう、どれだけ時間が溶けたか、
 わからない。
 
 君となら、
 ずっとここにいてもいいよって思った。



●君のためだったのに。

 
 君のために少しだけ背伸びして、
 君が言っていた髪色にしたよ。

 なのに、
 ロングのほうがよかったとか、
 言わないでほしかった。



●あの日は遠くなっていく。


 Peaceを挟む指のシルバーリングが
 夜の街を反射している。

 別にひとりで吸うことなんて、
 もう、慣れてしまった。

 だけど、たまに思い出すんだ。
 君のこと。



●さよなら社会科見学。


 固定概念が嫌いだから、
 社会にいつも適応できないんだ。
 
 我慢して、
 努力して、
 社会に適応しようと思ったけど、
 無理だったよ。

 だから、これからは
 自分らしく勇ましく生きてやる。 



●寂しさは喧嘩の所為。


 喧嘩したあとの虚しさは、
 ハイライトを吸っても、
 晴れなくて、
 つまらないことだったなって、
 思ったから、
 素直に謝る決意を固めて、
 ハイライトをもみ消した。



●秋色ロマンス。


 イチョウ並木の中で、
 カーキ色のアウターを着て、
 両手を広げて回る君はかわいい。

 孤を描き乱れた茶色のボブを
 そっと、右手で直してあげると、
 君は甘く微笑んだ。



●遅刻魔な君。


 先に待ち合わせ場所に着くのは
 いつものことだけど、
 今日は時間通り、来てほしかった。

 待ち合わせに遅れる君だけど、
 俺のこと、
 しっかり見てくれるから、
 許してあげる。



●君は変わってる。


 ホログラムに君のことを保存して、
 いつでも君をポケットに入れて、
 歩きたいって妄想すら、
 君は受け入れてくれる。




●密度高めの愛。


 愛と青春をミキサーでかき混ぜたあと、
 ピンクと青と黄色をそっと混ぜて、
 グラスに注いで飲むことで、
 本当の愛を知ることができる気がする。
 


●アイデンティティ。


 押し殺した自分に蓋をすることに慣れて、
 ついに自分の本当の気持ちなんかわからなくなってしまった。

 つまらない人だね。
 そう言われて、
 傷つきもしない自分は一体何なんだろう。
 


●思い出すと痛む。


 深すぎた君との恋は終わってしまった。
 思い出のシーンにはいつも君がいて、
 お気に入りのネックレスを付けると、
 不可抗力で君を思い出してしまうよ。

 だけど、
 頭ではわかっているんだ。
 君は君の道を進めばいいって。 

 

●いまだに君が出てくる。


 二度と会わないかもしれない君が、
 夢の中にでてきたから、
 もしかしたら、
 街で偶然会えるかもって思ったよ。

 だけど、もうね、
 お互いに生活があって、
 夢は夢のままでいいんだよって、
 冷静を茹でたくなった。



●失恋の痛みは都市に埋もれる。


 連続する日々を淡々とこなし、
 忘れていた記憶をふと思い出して、
 急に涙が流れてしまった。

 こんな都会のなかで
 センチメンタルになっても、
 もう、何もかも、
 戻るわけじゃないのに。



●ドラマティックは写実的。

 
 歩道橋の上でキスするなんて、
 なんか、古臭い気がした。
 私たちの真下を
 トラックが何台も通り過ぎていった。

 テールランプの赤は線のように伸び、
 私たちは決してふたりきりじゃない感じがした。
 だけどね。 
 そんな君が一番好きだよ。



●スノーファンタジア。


 雪の中、
 君の前では泣くつもりじゃなかったのに、
 そんなに優しい言葉かけられたら、
 泣くに決まってるじゃん。

 冷たい結晶が、
 頬に落ちて、
 涙なのか、雪なのか、
 もうわからないや。 



●嫉妬は尽きない。

 
 君とは話が尽きないから、
 ボトルメッセージだらけの砂浜で、
 無邪気に、はしゃぎたいよ。

 そして、
 君がボトルメッセージに手を取るときは、
 そのときは潔く諦めるね。
 


●放置気味でごめん。


 慣れない生活の中で、
 すれ違ったままだった君とのメッセージ。
 君を取り戻すために、
 また、今日から、
 毎日、連絡するね。
 ごめんね。



●君と僕が生まれた日。


 僕らはお互いに寂しがり屋で、
 二人は生まれた瞬間から惹かれあっていた気がするよ。
 
 だから、
 君と僕が生まれた瞬間の朝日を、
 混ぜて、
 もっと鮮やかにしたい。
 

●レモンよりも君は素敵だ。

 
 君のことは置いていかないよ。
 一緒に噴水の前でプリズムを捕まえよう。

 君の笑顔はレモンよりも、
 甘酸っぱいから、
 エンディングを先延ばしにしたい。




2、君とセンチメンタルを詰め合わせて。



●君を傷つけてしまった事実は変わらない。


 日記に書き込んだ、君への思いを綴っても
 君を傷つけた事実は変わらないから、
 仲直りの方法を手探りで考えても、
 思いつかない。

 だから、素直に謝りたい。
 ごめんねって。



●君がどんどん、遠くなっていくね。


 いつものように泣いて、笑って、
 はしゃいでいる、この時間が好きだったよ。
 もう、君とは会えないけど、
 記憶の中で君は生き続けているよ。


●ありのままでいいよ。


 スマートに生きる方法なんてないから、
 みんな悩むんだよ。
 性格なんて変えようとしなくたっていい。
 君はありのままで十分だよ。



●感電させないで。


 少しだけ違うねって言われて、
 少し自尊心が傷ついたけど、
 少しだけって最初につけてくれた
 君の優しさに触れて、

 全身に電流が走った。



●君との時間は永遠。


 君と2人でいる時間は貴重で、
 大好きだって言うことを常に伝えたいよ。
 だから、わがままを一つだけ言わせて。

 君のコーラ、一口ちょうだい。



●自己愛中毒。


 たまに自分が無性に嫌になって、
 雨に打たれて、
 びしょびしょになりたくなるけど、
 その行為自体が、
 生きるってことなら、
 しっかり生きてるじゃんって、
 自分を褒めたい。



●コミュニケーションなんて、オートマチックになればいいのに。


 コントロールできない言葉を並べて
 いつも相手から誤解した受け取り方をされて
 本当に思っていたことを上手く伝えられない。

 皮肉じゃないんだよ。
 思ったことを純粋に伝えたいだけなんだよ。
 
 だから、自分を責めないで。



●明日からまた、前向くよ。


 スタバのフラペチーノ飲んでも、
 気分は上向きにならないから、
 ぐちゃぐちゃの頭の中をiPhoneで書きなぐる。
 だけど、本当の答えなんて見つかりやしないや。



●踏ん張りどころだから、無理をしたい。


 叫びたくなるくらい、
 今日も嫌なことがたくさんあって散々だった。

 明日も頑張れる気がしないけど、
 頑張ろうって、
 雪が降り積もる冷たい歩道橋の上で誓った。



●君と過ごした日々は青春の思い出。


 君と過ごした青い時間は切なくて、
 透明なソーダ水の中で泳ぐみたいだったね。
 残酷な時間に対する諦めや、
 すれ違いがなければ、
 電子レンジで温めすぎた愛が爆発してたかもね。



●バスルーム・ラブストーリー。


 びしょ濡れのまま君と誓った愛は
 シャワーをかけあい、
 じゃれあう中で生まれた。
 
 濡れた指先で、
 君の前髪をそっとわけると
 
 「永遠になればいいのに」と君が言ったから、
 一瞬で、切なさが瞳を通してダウンロードされた。



●潮風にあたれば、憂鬱なんて忘れられるさ。


 疲れ切った君を抱きしめて、
 よく頑張ったねって頭を撫でて、
 愛をそっと送った。

 週末、
 小雨のような君の憂鬱を飛ばすために
 海を見に行こうと
 そっと、指切りをした。


●今日も気持ちを繋ぎ合わせる。


 いつだって頑張っているけど、
 いつも誰も乗せないブランコのように空回りする。
 そのたびに気持ちが千切れるから、
 いつも夜のスタバで
 気持ちを繋ぎ合わせることを、
 頑張るんだよ。



●さあ、機嫌なおして。


 死にむかって生きている事実は変わらないから、
 普遍ってなに。って悪態つきたくなる。
 
 雨が降る中、
 不機嫌な君といると
 なんで、
 どうでもいいことばかり考えちゃうんだろう。

 そんなこと忘れて、君を笑顔にしよう。



●落ちこまないで。

 
 別に君の所為じゃないよ。
 臆病で世界と馴染めないだけだから。
 きっと未来は明るいって、
 誰かがほざくけど、言わせておけばいい。

 人生は自分の手で掴むものだから、
 君は悪くない。



●理論的な男と感情的な女。


 みんなしんどいから、
 頑張れって話が破綻してることに気づいて。
 今はシャンディガフの苦味に集中するから、
 ねぇ。

 少しくらい甘えて気の利いたこと言ってよ。



●君にもっと近づきたい。


 君と夜のスタバでダラダラする時間は
 何年か経ったら、
 きっと、宝物になる予感がするよ。

 胸に抱きながら、
 好きだってことを
 空飛ぶクジラに手を振るように、
 
 そっと、伝えたい。


●夜行バスで遠距離の君に会いに行く。


 夜行バスに乗って、君に会いに行く。
 
 頬杖をつき、
 曇っているガラス越しに
 ネオン色の街を眺めると涙が溢れてきた。

 手を繋いで、
 君と夜の淵を歩いた日のことを思い出したから。

 

●思い出はほこりを被っているほうが、良いときもある。


 ダイアリーに綴った無数の思い出は、
 今となっては、
 すべてが切ない原因で、
 あのときのことを思い出すと、
 甘酸っぱくて、
 青くて、
 部屋の片付けが進まない。



●さよなら、今日の憂鬱。


 夜のスタバで一息つくと、
 悩みがちっぽけに感じるのはなんでだろう。

 別に毎日、
 頑張るつもりはないけど、
 生きるために最低限、
 頑張んなくちゃいけないんだよ。

 だから、
 ちょっとしたことでも、
 自分を褒めたい。



●つかず離れずじゃ、満足できない。


 毎日、
 夢で逢いたいけど、
 日常はすれ違ったままだから、
 
 君の気持ちを繋ぎ止める接着剤がほしい。



●ラブストーリーの深め方。

 ストレートにハートを撃ち抜くように
 君との思い出はどんどん深まっていくから、
 大好きな証に、
 腕にそっと、抱きつくよ。



●片思いを解除したい。


 薬指につけたイエローゴールドが夕日を反射する。

 君にそのことを共有して、
 いつか君とこの輝きで遊びたい。

 魔法のような、
 この輝きで、
 君の本当の気持ちを知ることが出来たらいいのに。 



●君の弱音は最高。


 泣き言を言ってもいいよ。

 どうしようを簡単に
 笑い事にできるように
 君の頭をまとめるために
 
 僕を使ってもいいよ。



●君は聞き上手。


 別に悩みなんて、君に話したくなかった。

 だけど、
 君がそんなに聞き上手だから、
 思わず言っちゃったじゃん。

 君に黒いところなんて見せたくなかったのに。



●これくらい、全然、余裕だよ。


 泣くつもりはなかったのに、
 コーヒーを飲みながら、
 夜の街を眺めていると、
 急につらいことを思い出して、
 悔しくなった。

 一筋の涙を誰かに拭ってほしいけど、
 こんなの簡単に一人で乗り越えることできるよ。



●逃げてもいいかな。


 ポジティブな言葉で
 すべてを乗り越えられるのなら、
 きっと、
 こんなにつらくないはずなのに、
 困難なのは内省が足りないからなのかな。

 いや、
 現状維持がしたくて、
 逃げる勇気がないだけなのかもしれない。


 
●弱さから逃げ出そう。


 弱点から逃げ出してもいいよ。
 レモンをコーラに回しかけるように
 弱いと思ってた強い主張が、
 いつか、
 強さだと思ってくれる場所があるはずだから。



●シンプルに君のそばに居たい気持ちを抑える。


 君と離れ離れになるのは
 つらいけど、
 君の夢を応援するよ。
 
 だって、
 君のことが好きだから。



●当たり前を失うと、当たり前じゃなくなるのは、なんでだろう。


 すれ違ったままの恋はそのまま終わった。

 あのとき、
 もう少しだけ君のことを理解すれば、
 もしかしたら、
 お互いにわかりあえたのかな。



●瞬間的に恋を感じた。


 初めて話した瞬間、
 電気が身体をしっかりと伝った。

 だから、
 君と出会ったのは、
 運命だと思ったよ。



●気づいたら、君のことが好きだった。


 君を好きな理由なんて追求しないで。

 別に君のことなんて
 興味なかったのに。

 だけど、
 優しさの不可抗力で、
 
 君のこと、好きになっちゃった。



●もう、春になったね。


 悲しみなんて、
 吹き飛ばすほど、
 新しい季節の訪れを喜ぼう。

 だって、
 君と一緒にいれば、
 
 何でも、
 キラキラで完璧な思い出になるんだから。



●君以上の人はまだいない。


 季節が巡っても
 君のことが忘れられないよ。
 
 だって、
 あんなに好きなったことなんて、
 なかったし、
 
 あんなに優しくされたことなんて、
 なかったから。



●すべてが君だよ。


 君が好きだから、
 すべての行動が君のためになるんだよ。

 尽くしたい気持ちは永遠に途絶えないよ。



●君は別の人を選んだ。ただ、それだけのことだ。


 君が離れていきそうだから、
 気持ちを私に留めさせるために、
 無理したけど、
 未練だけ残っちゃったや。



●理解する努力も虚しく、すれ違ったまま、この恋はあっけなく終わったね。
 雨で桜が簡単に散るくらい、さよならすら、あっけなかったね。
 君との恋は何も残らなかった。
 だから、新しい恋をして、君のことを忘れるくらいのいい人に、出会えるように明日から、自分の世界を変えてやる。


 じゃれあってたつもりが、
 いつの間にか言葉がすれ違ったね。

 まだ、
 君への恋心は残っているけど、
 君は君なりの新しい道を進めばいいよ。




●弱いところを見せる、あなたも好きだよ。


 あなたのこと誤解していたよ。
 もっと硬い人なのかと思っていた。
 
 その一面を私にだけに、
 見せてくれる本当のあなたと、
 ずっと一緒にいたいなって、
 強く思った。



●君の熱をずっと感じていたい。


 今日も街は雨で冷え切っているのに
 君と一緒に
 雨の中の街を歩くと、
 あたたかいのは、
 なんでだろう。

 離れたくないから、
 この熱をずっと感じていたい。



●君の優しさは劇薬。


 気持ちはわかるよって言われたけど、
 たぶん、
 すべてはわかっていないよ。
 
 だけど、
 その優しさは十分、受け取っているよ。
 


●君の告白を破り捨てたい。

 
 ずっと、一緒にいようって言う約束は
 君の嘘で簡単に無効になったね。

 初めて本気になった恋だったけど、
 無理だったね。

 さよなら、大好きな思い出たち。



●続、君の告白を破り捨てたい。


 ラークの吸い方は
 もう、とっくに忘れてしまったけど、
 君のセブンスターの香りと、
 優しさはまだ忘れないよ。

 青さの上に白が浮くみたいに、
 君と交わる未来は、
 もう永遠にこない。



●ドキドキを悟られたくない。


 君と話が続かないのは
 緊張しているからで、
 だけど、
 それを言い訳にしたくないから、
 昨日、
 勉強した君の好きなバンドのこと、
 話してみよう。



●強引な君が好き。


 浜辺で夜明け前を二人で待っている。

 世界が変わる瞬間を共有したいと言われて、
 無理に連れてこられたけど、
 臆病な私を引っ張り出してくれた
 君が好きだよ。



●君の浮気性は治らなかった。


 嘘ついてたんだね。
 
 君の理想像に近づけるために
 私なりに背伸びしたのに。

 さよなら、
 一時的に惹かれた君。



●電球色のファンタジー


 過ぎ去った時間を気にしないで、
 最後まで未来のことを考え続けよう。

 さあ、
 閉園前のメリーゴーランドで
 夜の冷たい風を切って周ろう。



●私なら、すべてを理解して親身になるよ。


 この春、初めて君のこと理解できた気がするよ。
 
 今の悩みなんて、
 全部、ポジティブで包んであげる。

 もっと、
 君に親身になってあげる確約するから、
 私のこと、見て。



●優しさを君にあげる。


 手を繋いだまま、
 春になった世界を君と楽しみたい。
 
 君は最近、
 絶不調で不機嫌そうだから、
 今日はそっと、
 優しさを君にあげたい。



●深くなる夜の観覧車。


 やりきれない思いを抱きながら、
 君と夜の観覧車に乗るのは寂しい。
 
 ゴンドラが揺れて、
 隣に君が座った瞬間、
 きっと上手くいきそうな
 電撃を感じた。



●見えない終わりを作りたい。


 君と尽きない話を終わらせたくないから、
 公園のベンチでずっと話しているけど、
 もう、終わりそうで嫌だから、
 君が好きだってこと、
 そろそろ言ってもいいかな。



●君を離したくない。


 「さよなら」を夢で告げられたから、
 
 目覚めた瞬間から、
 君のことを考えて、

 「好きだよ」とメッセージを送った。



●君で強くなれる気がする。


 強い春風のなか、
 君との微温い関係を
 そろそろはっきりさせたいと思った。

 日々、
 君と積み重ねていけば、
 お互いに強くなる気がするね。

 だけど、
 君のあどけない笑顔だけあれば十分だよ。



●とりあえず、今だけ。


 頑張れって言われても、
 生きるだけで精一杯なのに、
 これ以上、
 何を頑張ればいいんだろう。

 そんなことより、
 さっき、
 コーヒーゼリー食べたばかりなのに
 お腹が空いたよ。



●君の魅力には、破壊力がある。 


 君と散った桜並木を歩きながら、
 じゃあねと昔、
 君に言われた瞬間を思い出した。

 まだ、
 制服姿だった君の優しさで、
 くらくらした日のことを。




●上手くいくよ、きっと。


 月明かりと街灯が仲良しの公園で、
 二人きりで未定な未来や夢を、
 星を見るように語っている。

 君なら上手くいくと思うから、
 その成長を止めないで。



●きっと、君は遠い思い出になる。


 愛された日々は
 透明のグラスに沈めた多色のビー玉のように、
 静かに保存されていくよ。

 もう、
 君との色は思い出しても、
 つらいだけだろうね。

 さよなら、初めて好きになった人。



●君と一緒にいる理由。


 君を見た瞬間、感じた電流は本物だった。

 ハニーレモンソーダの炭酸が抜けないよう、
 そっとマドラーで掻き回すくらい、
 いつも優しくしてくれて、ありがとう。



●景色が変わっても、君が中心にいる。


 時が過ぎても、君のこと忘れないよ。

 そう約束した日から、
 だいぶ離れたけど、
 君との関係は、今も続いている。

 だから、
 ひっくり返した砂時計が無限に続くように
 君の理想に近づけるよ。



●上手くいくよ、きっと。

 君ならきっと、上手くやれるよ。

 凍りついた心に手を当てて、
 溶かして、
 臆病な君にときめきの魔法をかけてあげる。



●未来をポケットに入れて。


 生活がまだ、
 馴染まなくて、
 寂しさと焦りで疲れているけど、
 大丈夫だよって、
 自分を励ますために、
 コンビニで思わず買ってしまった、
 期間限定のアイスで頭を甘くしてあげよう。



●低気圧は苦手。


 雨の日はいつも苦手で、
 決まって頭痛になってしまうけど、
 雨に濡れてカラフルになった
 夜の街を眺めるのは好きだ。



●積もった嘘は、結局、自分を守れない。


 自分を守るためについた嘘は
 いつの間にか、
 自分の心を蝕み、
 すべてが嫌になってしまった。

 だから、
 環境を変える決意をしたんだ。



●幼い君との恋は、純粋なままだね。


 堤防から、きれいな夕日をみると、
 ほろ苦い君との恋を思い出すよ。
 
 あの頃、誓った永遠は
 砂が水でさらわれるくらい脆かったね。



●君と一線を超えたい。


 なかなか君に届かない恋を
 何度、占っても確証が得られないけど、
 もう、我慢できないから、
 明日、
 しっかり思いを伝えよう。



●リセット症候群を乗り越えたい。


 もういいやって諦め癖が
 いつものように発動してしまいそうだけど、
 今度は諦めたくないから、
 未来の自分のために頑張るよ。



●甘えたい。


 大丈夫だけど、
 単純に寂しくて、
 たまにつらくなるから、
 大丈夫って言われて、
 甘えすぎるくらい心配されたい。



●比べないでって言いたいけど、それも無理なのも知っている。


 人と比べがちな、
 あなたの癖は知っているよ。

 だから、憂鬱な日々を
 コーヒーを淹れて吹き飛ばしてあげる。



●君の洞察力は鋭い。


 気づいてほしくて、
 つけてみたネックレスを、
 しっかり褒めてくれる君は、
 しっかりしていて、
 好きだ。



●頑張らなくていいんだ。


 別に頑張る必要なんてないよって、
 君から言われて、
 少しだけほっとして、
 道に迷った犬みたいな考えを
 少しだけ辞められる気がした。



●続、続、君の告白を破り捨てたい。

 
 浮気するヤツは最低だ。

 ピアスの穴を開けてくれた君は痛くて優しかった。
 こっちがどう思ってたのかなんて、
 考えもしなかっただろうし
 「ずっと一緒にいよう」なんて安い約束すら守ってくれなかった。

 だけど、
 そんな失恋、もういいよ
 
 もう、私には新しい彼がいて、君とは、全く違う魅力があるから。



●君と駆け抜けたい。


 暗いところは苦手だから、
 優しく手を握って、
 静かに駆け抜けてほしい。



●時間は有限。


 君と一緒にいると、
 氷が溶けるのをじっと観察するくらい、
 静かに楽しく、
 時が過ぎていくよ。



●機嫌直して。


 傷ついた君のことを、
 そっと、
 守ってあげたいから、
 君が大好きなコーラ、
 買ってきたよ。



●永遠はこれからも続いてほしい。


 一緒にチュッパチャップスをなめながら、
 どうしようもない話ばかり続けてしまった。

 だけど、もう、
 夕日なんて沈まなくていいよって思った。



●君を見つけるよ。


 ハートの風船のプールに潜って、
 無数のハートの中から、
 君の名前が書かれた風船を
 見つけだす自信はあるよ。



●君の前で泣いてもいいかな。


 君の前では、
 泣きたくないから、
 ずっと我慢してるけど、
 それを君に悟られて、
 泣いてみてもいいかなって思った。



●あえて、例える必要のない君を例えるなら。


 海原に朝日が反射するくらい、君は明るくて優しいよ。



●君とセンチメンタルを詰め合わせて。


 優しさを君にあげる代わりに、
 君の切なさをちょうだいよ。

 それを繋ぎあわせて、甘さに変えるから。






【初出】
 1章
 完全書き下ろし

 2章 
 蜃気羊Twitter(@shinkiyoh)
 https://twitter.com/shinkiyoh
 
 2023.2.2~5.26