小学1年生だった時。父と母が「お勉強しよう。」と言った。小学生だからだと思った。父は算数。母は国語を教えた。
 算数は百マス計算から始まった。間違えてしまっても父は慰めてくれた。国語は漢字から始まった。間違えても母は優しく教えてくれた。
 お勉強を始めて数週間が経った。百マス計算で間違えると「お前は馬鹿だ。」と言われた。仕方ないと思った。間違えてしまったのは自分だったからだ。漢字を間違えると「なんでこんな簡単な文字も書けないの?」と言われた。これも仕方ないと思った。間違えてしまったのは自分だからだ。
 でも、お勉強を頑張れば父と母と遊びに行ったり、美味しいものを食べに行けたから頑張った。