ちゃんとする終わりなんてないと思っていた。
 いじめっ子は人をいじめるのが当たり前だと思ってるから。
 さんざんいじめて、傷つけて、ひどいことして。
 それで、飽きたら謝りもせず、ターゲットを変える。
 その子がどんな気持ちでいるかも知らないくせに。
 悪い癖。
 なかなか自分から変えられる人なんかいない。
 気付く人なんていない。
 だから知らず知らずに、自分の手で誰かをどこかに追い詰めているんだ。
 そこが「死」かもしれないのに。
 先生が、
「この世には理不尽なことがたくさんあるんだ。だから、今のうちに慣れといた方がいいぞ」
 とか言うけど。
 だから何?
 だから、先生たちが理不尽なことしていいわけじゃないし、諦めちゃいけない気がする。
 私は諦めたくない!
 絶対に。
 いじめも理不尽なことも誰か一人でも傷ついている人がいるなら、絶対に諦めたくない、諦めない。
 その痛みを知ってる私なら、きっと。
 きっと、誰かを救うことが出来るはずだから。