「もう時間よー。起きてー」
一階から聞こえてきたお母さんの声で私は起きた。
あの太陽のようなほっとするあたたかさが逃げていることに気付く。
あぁ、夢だったのか。
少し落ち込むけれど、いつもより体が軽いのはなぜだろう?
私、みおん。心に音って書いて小音。小戸森心音(こともりみおん)です。
いい名前でしょ。
名前はすごく好きなんだけど、時々自分が名前に負けているなって思うときがある。
それは鏡を見る時。
それは落ち込んでる友達に良い言葉をかけられない時。
それは中途半端に投げ出してしまった時。
それは、それは……無力な自分を見つけてしまった時。
やっぱり、私はダメだなって思ってしまう。そういうときは、その感情が過ぎていくまでひたすら待つ。
こんな自分が私は嫌いだ。たぶん周りも好きではないだろう。なにもできない自分にあきれ、イライラしているのではと、そう考えてしまう。ネガティブな気持ちになってしまう。
それでも、どんなに自分が嫌いでも生きるしかないんだ。生きていくしかないんだ。
どうすることもできない「自分」だから。
今は小学六年生、十一月の終わり。
今日は平日だし、学校に行かなくちゃなんだけど、どうにも行く気になれない。
なんでかって?
学校に着いたら分かるからそれまではヒミツ。
結局、行かないといけないんだよなぁ。いつもそんなことを考えて、そんな考えに行き着く。
友達に会いたいっていうのと、なにより、家族に心配をかけたくないから。
「はぁ~」
深いため息をつく。
仕方なく起き上がって、準備をし家を出た。
一階から聞こえてきたお母さんの声で私は起きた。
あの太陽のようなほっとするあたたかさが逃げていることに気付く。
あぁ、夢だったのか。
少し落ち込むけれど、いつもより体が軽いのはなぜだろう?
私、みおん。心に音って書いて小音。小戸森心音(こともりみおん)です。
いい名前でしょ。
名前はすごく好きなんだけど、時々自分が名前に負けているなって思うときがある。
それは鏡を見る時。
それは落ち込んでる友達に良い言葉をかけられない時。
それは中途半端に投げ出してしまった時。
それは、それは……無力な自分を見つけてしまった時。
やっぱり、私はダメだなって思ってしまう。そういうときは、その感情が過ぎていくまでひたすら待つ。
こんな自分が私は嫌いだ。たぶん周りも好きではないだろう。なにもできない自分にあきれ、イライラしているのではと、そう考えてしまう。ネガティブな気持ちになってしまう。
それでも、どんなに自分が嫌いでも生きるしかないんだ。生きていくしかないんだ。
どうすることもできない「自分」だから。
今は小学六年生、十一月の終わり。
今日は平日だし、学校に行かなくちゃなんだけど、どうにも行く気になれない。
なんでかって?
学校に着いたら分かるからそれまではヒミツ。
結局、行かないといけないんだよなぁ。いつもそんなことを考えて、そんな考えに行き着く。
友達に会いたいっていうのと、なにより、家族に心配をかけたくないから。
「はぁ~」
深いため息をつく。
仕方なく起き上がって、準備をし家を出た。