次の日の昼休み。
 「心音~。」
 維那に呼ばれた。
 私は面倒くさいなと思いながら、席を立った。
 「何?」
 「あのさ~、心音はプレゼント交換したら帰るんだよねっ?」
 維那からぶりっ子感満載で言われて、私はイラついた。
 っていうかそんなわけないじゃん。
 なんでそんな話になってんの?
 「そのあとさ、うちら男子も呼んで仕切り直しのクリスマスパーティーしようと思ってんだけど、心音も来る~?」
 仕切り直し?
 仕切り直しって何?
 最初っから私はいらないと、そういうことですか?
 ひねくれた考えなのは分かってるけど。
 それでもそう考えちゃうんだ。
 維那と冬麦は出来れば来ないでほしい、という顔をしている。
 でも聞かないと、仲間はずれになっちゃうから、一応聞いておこうみたいな感じで来たのだ。
 維那と冬麦の機嫌を損ねたくないし、私も行きたくないから。
 「行かない。」
そう答えた。
プレゼント交換も本当はしたくないんだよな。