君は私の太陽だ
   ~今はどんなに辛くても、未来の自分のために明日に向かって走り続けよう~
藤峰 咲姫香

 
 プロローグ
 どこにいても、何をしていても、いつもどこか息苦しい――こんな自分のことが大嫌いだ。
 毎日が辛くて苦しくて、もう無理って思ったあの日。
 怖くて、生きる意味を見失ったあの日。
 私に差し込んできた光。
 そっと顔を上げると、そこには果てしない道が広がっていた。
 『無理。私、一人じゃ行けないっ。』
 泣きそうになったその時、あったかくて優しい光が私を包み込んだ。
 『大丈夫、大丈夫だよ。俺がおまえの太陽になるから。』
 どこからか聞こえてきた透き通るような綺麗な声。
 囁くような優しい口調。
 姿は見えないのに、どこからか聞こえてくる。
 それにしてもこの声、どこかで聞いたことがあるような……。