『12月3日月曜日
ここ一か月、沢海君が来ない。沢海君が来ないから、ずーっと仮面を被ったまま。辛いよ。早く帰ってきてよ。沢海君、手術とかかな。腫瘍があって、こんなにもすぐに手術するってことは悪性腫瘍か、転移性の腫瘍だよね。死んじゃったりしないかな。』
『12月21日金曜日
沢海君が今日学校に来た。前見たときよりも細くなったように見えた。やっぱり病気なんだって実感した。でも、彼が生きているのならそれでいいや。彼には死んでほしくないな。ずっとずっと生きていてほしい。』
『12月31日月曜日
もうすぐ年が明ける。死に近づいていくの。あーあ。ホント、退屈だよ。こんなに退屈なのに、こんなにも息苦しくて生き苦しい世界なのに、なんで私はまだ生きているんだろう。どうせ、生きていたってそれなりの学校行って、夢なんて叶わずに、それなりのところ就職して、退職して残りの人生のほほんと生きるだけなのに。無駄なだけなのに、どうして私は生きているんだろう。こんなにも死にたいと思っているのに、生きているのはやっぱり、こんな世界でも生きたいって思っている証拠だよね。本当に死にたいのなら、もう、とっくに死んでいるはずだもの。こうやって、死にたいのに生きている自分が嫌になる。死ねない自分が嫌になる。』
ここ一か月、沢海君が来ない。沢海君が来ないから、ずーっと仮面を被ったまま。辛いよ。早く帰ってきてよ。沢海君、手術とかかな。腫瘍があって、こんなにもすぐに手術するってことは悪性腫瘍か、転移性の腫瘍だよね。死んじゃったりしないかな。』
『12月21日金曜日
沢海君が今日学校に来た。前見たときよりも細くなったように見えた。やっぱり病気なんだって実感した。でも、彼が生きているのならそれでいいや。彼には死んでほしくないな。ずっとずっと生きていてほしい。』
『12月31日月曜日
もうすぐ年が明ける。死に近づいていくの。あーあ。ホント、退屈だよ。こんなに退屈なのに、こんなにも息苦しくて生き苦しい世界なのに、なんで私はまだ生きているんだろう。どうせ、生きていたってそれなりの学校行って、夢なんて叶わずに、それなりのところ就職して、退職して残りの人生のほほんと生きるだけなのに。無駄なだけなのに、どうして私は生きているんだろう。こんなにも死にたいと思っているのに、生きているのはやっぱり、こんな世界でも生きたいって思っている証拠だよね。本当に死にたいのなら、もう、とっくに死んでいるはずだもの。こうやって、死にたいのに生きている自分が嫌になる。死ねない自分が嫌になる。』