SIDE羅月心優
九月十三日金曜日。天気は大雨。
笑愛の好きな日にちと曜日。そして、彼女の誕生日の前日。私はこの日をドキドキしながら迎えた。
その日は、学校の先生たちのほとんどが午後から出張だということで、十二時で授業は終わりだ。笑愛の仮面はいつも通りだ。いつも通りの仮面でクラスメイトと話している。
大丈夫。何も変わっていない。いつも通りだ。
授業が終わり、クラスメイト達がぞろぞろと帰る中、机の中にはいつもの手紙が入っていた。
十三通目の、手紙。
震える手、激しく鳴る鼓動。私は何故かひどく緊張していた。
便せんには、見たくなかった言葉。贈られてほしくなかった、五文字。
『さようなら』
その言葉を見て、頭が真っ白になる。
嫌な予感が、的中、した。
「羅月、電気消すぞー。俺たち十二時半には学校出なくちゃならないから、早く帰れー」
遠くで先生の声がするのも無視して、足早に玄関へ向かう。上履き入れに外履きを入れ、先生たちにバレないように、薄暗い、誰もない空き教室に入る。
九月十三日金曜日。天気は大雨。
笑愛の好きな日にちと曜日。そして、彼女の誕生日の前日。私はこの日をドキドキしながら迎えた。
その日は、学校の先生たちのほとんどが午後から出張だということで、十二時で授業は終わりだ。笑愛の仮面はいつも通りだ。いつも通りの仮面でクラスメイトと話している。
大丈夫。何も変わっていない。いつも通りだ。
授業が終わり、クラスメイト達がぞろぞろと帰る中、机の中にはいつもの手紙が入っていた。
十三通目の、手紙。
震える手、激しく鳴る鼓動。私は何故かひどく緊張していた。
便せんには、見たくなかった言葉。贈られてほしくなかった、五文字。
『さようなら』
その言葉を見て、頭が真っ白になる。
嫌な予感が、的中、した。
「羅月、電気消すぞー。俺たち十二時半には学校出なくちゃならないから、早く帰れー」
遠くで先生の声がするのも無視して、足早に玄関へ向かう。上履き入れに外履きを入れ、先生たちにバレないように、薄暗い、誰もない空き教室に入る。