『いつか、口喧嘩をした君へ
 君の言う通りだったよ。「貴女が信じていないこの世界は、思っているより愛に溢れていて、助けを求めれば、誰かが助けてくれるんだよ。だから、貴女も助けを求めてみなさい」って言葉。私も助けを求めていれば、未来になんて怯えずに生きていけたかもしれない。死なずにすんだかもしれない。でも、私は、弱虫で、怖がり屋だったから、助けを求めることができなかった。君の言う通り、誰かに気付いてもらうのを待っていたの。自傷行為の跡も、誰かに気づいてもらうために付けたもの。だから、あの時、君が気付いてくれて、事実を吐いたとき、憤った反面、少しだけ嬉しかった。もし、君ともう少し早く出会えていたら、私は生きていたかもしれないけれど、私は君と出会えて良かったと思う。そして私はもう、人のせいにはしません。誰も気付いてくれないから死ぬ、じゃなくて私は自分の意志でこの、自殺する道を選びます。
 だから、あの時、いろいろ気付かせてくれてありがとう。永川笑愛』