『親愛なる月原珖慧(つきはらひな)先生へ
 月原先生にこの手紙が届けられている頃にはもう私は死んでしまったことでしょう。
 先生、ごめんなさい。もう私は苦しいです。辛いです。もう生きたくなんてありません。楽になりたいです。だから、ごめんなさい。自殺、してしまいました。
 先生、私、先生の言葉通りに生きることができませんでした。自分の名前にふさわしくなんて、生きることができませんでした。ごめんなさい。
 それと、色々ありがとうございました。先生が私に言葉をくれて、とても救われました。だから、ありがとうございました。
 先生のこれからが、輝くような人生であることを、心よりお祈りしております。      永川笑愛』