『3月13日水曜日
 死にたいって言ったら、周りは死んじゃだめだとか、生きていたらいいことがあるよだとか、無責任な言葉を放つ。誰も、死んでいいよ、なんて言ってくれない。どうして、言ってくれないのかな。軽々しく死ね、だのなんだの言うくせにさ。』
『3月15日金曜日
 死にたい人が死にたいって言えるような、死にたい人が死ねるような、そんな世界を誰か作ってほしい。そうすれば、私のような人たちは幸せになれる。』
『3月18日月曜日
 最近、生きたいと思う日が多くなった。けれど、私は生きていても、何か役立つわけじゃない。私が生きていても、この世界は何も変わらないから。それに、もしかしたら、私は自分の自殺の知識とか、毒の知識とかで人を殺してしまうかもしれない。そうしたら私は死刑になって、断頭台で首を切られるんだ。それで、私は親を不幸にして、私が殺した人の家族が悲しみに浸るんだ。だったら、今自分で命を絶ったほうがいい。まだ、何もしていないうちに命を絶ったほうがいいと思わない?』
『3月19日火曜日
 生きるのも、死ぬのも怖くて仕方がない。生きていれば、私は人を殺す。だから、どっちも怖いんだ。ねぇ、私はどうすればいいのだろう。どうして私には、明日が見えないのかな。』
『3月20日水曜日
 自分の存在を消す方法は、死ぬ以外ないのかな。』
『3月21日木曜日
 どうして生きなくちゃいけないのかな。』
『3月22日金曜日
 どうして、死にたいと思うことはいけないのかな。』
『3月23日土曜日
 どうして、私は、今日生きているのかな。』
『3月24日日曜日
 明日なんて来なければいいのに。未来なんて、消えてなくなってしまえばいいのに。早く解放されたい。』
『3月26日火曜日
 いつになったら、私は変われるのかな。』
『3月27日水曜日
 明日が見えない。もう明日が、真っ暗で、光も何も見えない。』
『3月28日木曜日
 もし私がこれからも生きていたら、こんな感情忘れてしまうんだ。いつの間にかこんな苦しい感情はなくなっていって、ほかの大人たちと同じように、希死念慮や自殺願望の感情を踏みにじることになるんだよね。そんなのは嫌だ。今の自分を否定されるのは、未来の自分だとしても嫌だ。嗚呼、なんで、こんなにも明日が真っ黒なんだろう。』
『3月30日土曜日
 誰かに助けてほしい。誰かに見つけてほしい。誰かに、誰かに……。もう誰でもいいから、私をこの闇から救い出して。』
『3月31日日曜日
 沢海君、私は、泣いてもいいですか。助けを求めてもいいですか。』