勘違いしてた。清水は俺が思ってるよりずっと勇敢な人間だ。
清水が絵を描いている時、隣で俺は母方に付いた妹のことを思い出していた。俺が清水に興味を持つのって、もしかすると母方に付いて離れ離れになってしまった妹を重ねているのかもしれない。
妹も勇敢だった。ある時までは。
幼い頃、妹は本棚や積み木や机に落書きをしていたことがあった。
俺は妹の手から生み出される絵が好きで、落書きをする妹を見ては隣ではやしたてていた。
けれど母がそれを見つけると、血相を変えて妹をきつく叱った。俺は母が怖くて、叩かれている妹をただ茫然と立ち尽くして眺めることしかできなかった。
母が妹の頬を叩く光景があまりにも衝撃的すぎて、泣きじゃくる妹の声や表情が今でも脳裏に焼き付いている。
それ以来、妹の絵見ることはなくなった。
もとは自分のせいだとは言え、あの時母親が手を出さなければ、妹は未来は違ったものになっているのだろうか。いまさら考えても仕方がないのだけれど。
おじさんが去ってから清水の涙はしばらく止まらなかった。
でも、清水は泣きながらも自分の描いた絵を売り続けていた。そんな清水の姿を俺は黙って目に焼き付けた。
清水が絵を描いている時、隣で俺は母方に付いた妹のことを思い出していた。俺が清水に興味を持つのって、もしかすると母方に付いて離れ離れになってしまった妹を重ねているのかもしれない。
妹も勇敢だった。ある時までは。
幼い頃、妹は本棚や積み木や机に落書きをしていたことがあった。
俺は妹の手から生み出される絵が好きで、落書きをする妹を見ては隣ではやしたてていた。
けれど母がそれを見つけると、血相を変えて妹をきつく叱った。俺は母が怖くて、叩かれている妹をただ茫然と立ち尽くして眺めることしかできなかった。
母が妹の頬を叩く光景があまりにも衝撃的すぎて、泣きじゃくる妹の声や表情が今でも脳裏に焼き付いている。
それ以来、妹の絵見ることはなくなった。
もとは自分のせいだとは言え、あの時母親が手を出さなければ、妹は未来は違ったものになっているのだろうか。いまさら考えても仕方がないのだけれど。
おじさんが去ってから清水の涙はしばらく止まらなかった。
でも、清水は泣きながらも自分の描いた絵を売り続けていた。そんな清水の姿を俺は黙って目に焼き付けた。



