僕はどこにでもいるごく普通の高校生。そんな僕には、ひとつ悩みがある。それは、
「おーい!ゆう!一緒にご飯食べようぜ」
こいつだ。
こいつは幼馴染みのしょう。高校一年生にして生徒会入りのけっこうすごいやつだ。みんなから人気もあり、友達も僕以外にたくさんいる。なのになぜか僕と一緒にいる。
「なんで僕と一緒なの」
「なんでって、幼馴染みだろ?」
幼馴染み…。
たったそれだけ。幼馴染みだからなんだ。他にも幼馴染みや友達はたくさんいるだろう。
「今日は、あいつらも来てくれたぜ!」
「あいつらってまさか」
「奏斗と練だよ!俺がゆうと一緒にご飯食べるって言ったら一緒に食べるっていってさ」
奏斗と練もしょうと同じく幼馴染みだ。奏斗は成績優秀で入試で一位を取った実力者だ。練は運動神経が非常に良く、新記録を連発。いろいろなクラブから勧誘されまくっている。
「うっ」  ズキン
「おい!どうしたんだゆう!」
でたよ。いつもこれだ。しょうや奏斗、練などと一緒にいようとすると、頭痛がひどくなる。なぜだかわからない。けれどこうなるから一緒にいたくなかったんだ。
「おい!大丈夫か?」
「大丈夫大丈夫。いつものことだから。先にあいつらのところ行っててよ。」
「わかった。安静にしとけよ。」
いつからだろう。みんなと一緒にいたくなくなったのは。
ー消えてしまいたいな