夢を見ていた。
小学生の頃の。
何気に小学生の頃が一番辛かった。
周りの考えと自分の考えが一致しなくて、居心地が悪かった。
自傷だってしちゃってたし、自殺行為をしたことだってあったんだ。
それくらい、辛かった。
その時大人は言ったの。
「小学生は辛くない。まだまだこれから」
「あの子の方が辛いのよ。」
小学生でも辛いよ。私だって辛いよ。私だってくるしいよ。
そんなことを言っても大人は慰めてもくれない。
恵まれた生活を送っていたはずだったのに、
どこから私の人生は狂ったのだろうか。もしかしたら、生まれたときから狂っていたんじゃないか。私なんて、生まれなきゃ良かったんじゃないか。
昔から考えていた。生きる理由って何?
生きる理由を探すために生きるってそんな綺麗事で生きていけない。将来なんて考えたこと無かった。なんのために生きているんだろう。
私が生きる意味って、あるの?
目が覚めた。
倒れたあと、先生が運んでくれたらしい。
昔のことを思い出す。
思い出すだけで吐き気がして、すぐに考えるのをやめた。
保健室を見渡すと、窓の外では体育をしているクラスの子達がいた。まるで病院みたいな、変な感じがした。ふと目の前を見たとき、同じように横たわっている男の子がいた。
男の子はやせ細っていて、目にはクマが沢山ある。...まぁ人のこと言えないんだけどね。
肌は怖いほど白くて、言い方はあまり良くないんだけど、死人みたいな子だった。
養護の先生が帰ってきて、結局私は早退をした。
お母さんとお父さんには連絡を入れなかった。余計な心配をかけないため。
お母さんとお父さんが帰ってきたあと、二人は私の元気の無さに気づいたのか「何かあった?」と聞いてくる。
本人は心配してくれていても、今の私にとってはとても重たい。また、気を使わなければならないから。
余計な心配はかけない。絶対に。
心の中の自分が自分に叩き込めと言わんばかりに言ってくる。
「なんにもないよ笑」
と適当に誤魔化して私はそそくさと部屋に戻った。
部屋に戻った瞬間、呼吸ができた気がした。先週までは温厚な日々を過ごしてきたのに、たった3日でこんなにも関係は崩れるんだ。とつくづく思う。
部屋はあの日から何ひとつとして変わらないのに私は変化している。もう関係は戻らないのに、少しの期待を抱いている自分に嫌気が差した。
その日からかはあまり覚えていないけれど、確実に愚痴が増えた。
学校に行っても視線は鋭い。刃物や鈍器で体を刺されたり殴られたりしているようだった。その度に私は家で愚痴を沢山吐いた。
ある日の事だった。
お母さんに言われた一言。
「愚痴ばっかり聞いてるとイライラしてくるから、もう愚痴らないで。」
私は、愚痴でストレスを発散していると言ってもいいほど、ストレスが溜まっている。
それを理由にして、お母さんを傷つけた。
その事がショックで、私は愚痴を言うのをやめた。
恵まれた生活を壊したのは、私自身だったのかもしれない。