外はそろそろ梅雨入りだからか湿気がすごい。私は待ち合わせ場所に急いで向かう。そこには入学してからずっと仲のいい友達、美玲(みれい)、涼花(すずか)がいた。


美玲は苗字が金子で、金子の頭文字と小野の頭文字が近くて席順が後ろで、涼香は苗字が蒼井で、席順が隣だったから仲良くなれたんだと思う。


私は「ごめ〜ん!!遅れた!!」と言いながら全力で走った。二人は私の顔が不細工だったのか大爆笑をしながら


「顔きもちわるっ!www」


と笑っている。そんなつもりはなかった私は少しショックを受けたが、ネタだと言ってきたから何も言わなかった。少しモヤモヤしていても、私は恵まれている。何も言わない。少しくらいは我慢をしなければいけない。


このくらい"普通"なんだ、と考えながら二人の話を聞く。




__聞いているはずだった。


自分の考えが脳内でぐるぐる回っていて、話を全く聞いていなかった。


二人に叫ばれた私はようやく気づき、二人に謝る。


「ごめん!ぼーっとしちゃってたみたい!何の話?」


「だから、今日の時間割ってなんだっけ?って話してたの!」
「ちゃんと聞いといてよね?もう!」


と二人は怒る。私は「ごめんごめん笑」と言いながら今度はしっかり聞いておこう、と心の中でひっそりと思った。そして話に答える。


「そういえば、一時間目体育だよ?」


と二人に言うと二人とも顔を歪めて
「えぇー!!!!」と叫ぶ。


「体育なの?!嘘でしょ?!ジャージ洗ってなかったぁ、」
「私もだよ!どうしよう、怒られるかな、」


二人が話している中、私は二人の後ろを歩く。三人で並んで話してたら危ないし、周りの迷惑になるから。なんて考えているけど、きっと違う。二人の話に入れないから。知らない話をされても、きっと私は答えられない。だからこれで大丈夫。と自分に言い聞かせる。


すると二人は私の方を向いて言う。


「「なんで言ってくれなかったのー!!」」




いやいや。それくらい自分で管理できないの?どうして私のせいになってるの?理解ができない。少なくとも私のせいではないでしょ。


なーんて考えるけど口から出るのは全く違う言葉。とりあえず謝っておけばどうにかなる。


「ごめんってば!次はちゃんと言うから!」


あぁ、朝から謝ってばっかだなぁ、なんでこんなに謝ってんだろう。と考えながら私は校門を通った。