【10月1日(土)】今日は、午前10時に私の荷物を引越し屋さんが取りに来て、午後1時に潤さんの荷物を引き取りに来る予定になっている。どちらの家電や家具を持っていくかの仕分けはすでに終えていて、不用品はすでに処分してある。
8時に潤さんがアパートに来た。部屋の中はもうダンボールが積見上がっている。すぐに私を抱きしめてキスしてくれる。
でものんびりイチャイチャしている時間はない。最後に残ったものを段ボールに詰めるのを手伝ってくれる。でも段ボールの数はそんなに多くはない。元々家具や食器、衣料なども最小限のものだけだったから。
9時に母が訪ねてきた。お弁当を作ってきてくれたという。それから私と母は大家さんへ引越しの挨拶に行った。10時に引越し屋さんが荷物を取りに来たけど、積み込みはあっという間に終わった。
これから二人で潤さんのマンションに移動する。私と母はここでお別れ。こんなに遠く母と離れるのは初めてで、二人抱き合って泣いてしまった。
「美沙のこと、よろしくお願いします」
「お母さんも遠慮しないでお二人で泊まりに来てください」
「落ち着いたころにお邪魔するかもしれません」
「是非そうしてやって下さい」
母は駅まで送ってきてくれた。
午前11時には潤さんのマンションに到着した。ここでも残った荷物を段ボールに詰める。掃除をする。お昼になったので、母が作ってくれたお弁当を二人で食べた。私と味付けが全く同じというので「当たり前、料理を教えてもらったから」と言った。
午後1時に引越し屋さんが来た。段ボール箱、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、本棚、ベッドを運ぶ。
ベッドはセミダブルなので二人では少し小さいけど、私が小さいこのベッドがくっついて寝られてよいと気に入っていたので持って行くことになった。それから、例のAVも、いつか二人で見たいと言うと段ボールに入れてくれた。
荷物を出すのにそう時間は掛からなかった。荷物を出し終わった部屋で潤さんが一休みしているので、私は後ろから抱きついた。
「この部屋で花火大会の日に初めて結ばれて、思い出がいっぱいあるのに、もう二度とここへは戻ってこないのね」
「そう、少し寂しいね。でも今度のマンションでは一緒に暮らせる。最高だと思わない? 二人切りなんだよ。誰にも邪魔されないし、気兼ねもいらない。嬉しくない?」
「嬉しい、もう帰らなくてもいいから、夢みたい」
「じゃあ、出発するか」
二人、スーツケースを引きずって部屋を出た。ありがとう、さようなら、よい思い出をいっぱい作ってくれて!
東京駅から新幹線で新大阪へ、それからJRで高槻へ、マンションの鍵はすでに受け取ってある。先週に確認済みなので、すぐにそのまま駅前のホテルにチェックイン。荷物をおいて、近くの食堂で食事をする。
「おなかがすいたね」
「少し疲れました」
「軽く食べて、早く休もう。明日も忙しいけど大丈夫?」
「大丈夫です。もう高槻にいるんですね」
「明日の今頃は新居でゆっくりしていると思うよ」
「ここ1か月はあっという間でした。いよいよ二人きりの生活が始まるんですね」
「ああ、本当によかった。ここまで来れて」
潤さんは生姜焼き定食、私はおかめうどんを注文。関西のうどんは東京より薄味でずっとおいしい。コンビニで明日の朝食のパンと牛乳を買ってホテルへ戻る。
ホテルについて、シャワーを浴びたら、疲れがどっと出てきて、2人共ベッドにダウン。抱きついていたけど、そのまますぐに眠ってしまった。
【10月2日(日)】早く寝たせいか、翌朝は目が覚めたらまだ5時だった。はじめは寝ぼけてどこにいるのか分からなかったので、きょろきょろしたが、ホテルのベッドで潤さんの腕の中にいることが分かって安心した。
潤さんの身体の温もりを感じながらまどろむ、幸せな時間が過ぎてゆく。潤さんが目を覚ました。
「おはよう」
「おはようございます」
「今日も1日忙しいよ、大丈夫?」
「早く生活ができるようにしたいので頑張ります」
「まだ6時だからもう少し抱き合って寝ていたいけど」
「そんなこと言っている場合じゃないでしょ」
私はさっと起き上がるとバスルームに入って身づくろいを始める。しぶしぶ潤さんも身づくろいを始める。昨日帰りに買ってきたパンと牛乳で朝食を摂り終えると、7時にはチェックアウトして、マンションへ。
部屋はハウスクリーニングが入っていたけど、時間が経っていると見えてよく見るとホコリが薄くついている。二人で持ってきた雑巾で拭き掃除を開始。ついでに窓も拭く。
私は満足が行くまでそこら中を磨く。ひととおり掃除が終わったころに、部屋のモニターに引越し屋さんから連絡が入る。丁度10時だった。
荷物の搬入が始まる。部屋は2LDK。家具の置き場所を指示するが、家具は少ない。大きめの部屋を寝室にするので、ベッドと中型テレビを配置、小さめの部屋を書斎にするので本棚と机を配置。
リビングにはテーブル、大型テレビ、リクライニングソファー。二人で座れるソファーがほしい。段ボール箱がリビングに積み上がる。荷物の搬入はすぐに終わった。
それから、ひとつひとつ段ボール箱を開けてゆく。大体、お互いに荷物は少ないので2時ごろにはすべて開けて所定のところにしまい込んだ。
「お昼ごはん食べてないけどどうする」
「お腹が空いているけど、疲れたのでお昼寝したい」
私はソファーに座ったけどそれから意識がない。気が付くと潤さんはパソコンをいじっている。身体に毛布が掛けられている。眠ってたみたい。
「ごめんなさい。今何時ですか」
「5時を過ぎたところだよ」
「こんな時間まで眠ってしまってごめんなさい」
「疲れていたんだね。大丈夫?」
「疲れが取れました」
「そろそろ晩御飯を食べに行こうか」
「はい」
「関西に来たのでお好み焼でも食べてみないか、ネットで調べたら、駅前にお好み焼の店があるみたいだから」
「いいですね、食べてみたいです」
お好み焼屋さんでは、私はミックス、潤さんは豚のお好み焼をそれぞれ注文して、焼きそばもおいしそうなので注文した。ビールで引越し完了の乾杯。
おいしかったのですっかり平らげた。お腹が一杯になると二人とも元気が出てきた。帰りにスーパーに寄って明日からの食材を買って行くことにした。
「冷蔵庫の中が空っぽだから、できるだけ買っていきます」
「おそらく明日は簡単な歓迎会があると思うから、夕食は食べないかもしれない」
「ちゃんとした夕食が作れるまでには少し時間がかかりそうですから、丁度良いです。メールで連絡してください」
スーパーで食料品を二人で持ちきれないほど買ったが、まだ足りない。明日、私が買い足すことにした。
マンションに帰って、すぐに買ってきたものを片付ける。私は眠ったのとお好み焼を食べたのですっかり元気になっていた。潤さんに、ここのお風呂は広いので一緒に入りたいと言うと、潤さんもそうしたいと言ってくれた。
二人でお風呂に入って身体を洗い合う。私はまたこれがしてみたかったので張り切ってしまう。一生懸命に背中を洗ってあげた。お返しにしっかり身体を洗ってもらった。楽しいお風呂だった。
それから、寝室の少し小さめのベッドで愛し合った。誰にも邪魔されない二人きりの生活が始まった。
ブログにはこう書き込んだ。
〖引越しが済んで、やっと誰にも邪魔されない二人きりの生活がはじまった!〗
コメント欄
[これからがまたたいへん、気を引き締めて、新しい生活を始めなくちゃね!]
[勝って兜の緒を締めよ!浮かれていてはダメ!気を引き締めて!]
[思いっきり彼に甘えたらいい!羨ましい!]
8時に潤さんがアパートに来た。部屋の中はもうダンボールが積見上がっている。すぐに私を抱きしめてキスしてくれる。
でものんびりイチャイチャしている時間はない。最後に残ったものを段ボールに詰めるのを手伝ってくれる。でも段ボールの数はそんなに多くはない。元々家具や食器、衣料なども最小限のものだけだったから。
9時に母が訪ねてきた。お弁当を作ってきてくれたという。それから私と母は大家さんへ引越しの挨拶に行った。10時に引越し屋さんが荷物を取りに来たけど、積み込みはあっという間に終わった。
これから二人で潤さんのマンションに移動する。私と母はここでお別れ。こんなに遠く母と離れるのは初めてで、二人抱き合って泣いてしまった。
「美沙のこと、よろしくお願いします」
「お母さんも遠慮しないでお二人で泊まりに来てください」
「落ち着いたころにお邪魔するかもしれません」
「是非そうしてやって下さい」
母は駅まで送ってきてくれた。
午前11時には潤さんのマンションに到着した。ここでも残った荷物を段ボールに詰める。掃除をする。お昼になったので、母が作ってくれたお弁当を二人で食べた。私と味付けが全く同じというので「当たり前、料理を教えてもらったから」と言った。
午後1時に引越し屋さんが来た。段ボール箱、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、本棚、ベッドを運ぶ。
ベッドはセミダブルなので二人では少し小さいけど、私が小さいこのベッドがくっついて寝られてよいと気に入っていたので持って行くことになった。それから、例のAVも、いつか二人で見たいと言うと段ボールに入れてくれた。
荷物を出すのにそう時間は掛からなかった。荷物を出し終わった部屋で潤さんが一休みしているので、私は後ろから抱きついた。
「この部屋で花火大会の日に初めて結ばれて、思い出がいっぱいあるのに、もう二度とここへは戻ってこないのね」
「そう、少し寂しいね。でも今度のマンションでは一緒に暮らせる。最高だと思わない? 二人切りなんだよ。誰にも邪魔されないし、気兼ねもいらない。嬉しくない?」
「嬉しい、もう帰らなくてもいいから、夢みたい」
「じゃあ、出発するか」
二人、スーツケースを引きずって部屋を出た。ありがとう、さようなら、よい思い出をいっぱい作ってくれて!
東京駅から新幹線で新大阪へ、それからJRで高槻へ、マンションの鍵はすでに受け取ってある。先週に確認済みなので、すぐにそのまま駅前のホテルにチェックイン。荷物をおいて、近くの食堂で食事をする。
「おなかがすいたね」
「少し疲れました」
「軽く食べて、早く休もう。明日も忙しいけど大丈夫?」
「大丈夫です。もう高槻にいるんですね」
「明日の今頃は新居でゆっくりしていると思うよ」
「ここ1か月はあっという間でした。いよいよ二人きりの生活が始まるんですね」
「ああ、本当によかった。ここまで来れて」
潤さんは生姜焼き定食、私はおかめうどんを注文。関西のうどんは東京より薄味でずっとおいしい。コンビニで明日の朝食のパンと牛乳を買ってホテルへ戻る。
ホテルについて、シャワーを浴びたら、疲れがどっと出てきて、2人共ベッドにダウン。抱きついていたけど、そのまますぐに眠ってしまった。
【10月2日(日)】早く寝たせいか、翌朝は目が覚めたらまだ5時だった。はじめは寝ぼけてどこにいるのか分からなかったので、きょろきょろしたが、ホテルのベッドで潤さんの腕の中にいることが分かって安心した。
潤さんの身体の温もりを感じながらまどろむ、幸せな時間が過ぎてゆく。潤さんが目を覚ました。
「おはよう」
「おはようございます」
「今日も1日忙しいよ、大丈夫?」
「早く生活ができるようにしたいので頑張ります」
「まだ6時だからもう少し抱き合って寝ていたいけど」
「そんなこと言っている場合じゃないでしょ」
私はさっと起き上がるとバスルームに入って身づくろいを始める。しぶしぶ潤さんも身づくろいを始める。昨日帰りに買ってきたパンと牛乳で朝食を摂り終えると、7時にはチェックアウトして、マンションへ。
部屋はハウスクリーニングが入っていたけど、時間が経っていると見えてよく見るとホコリが薄くついている。二人で持ってきた雑巾で拭き掃除を開始。ついでに窓も拭く。
私は満足が行くまでそこら中を磨く。ひととおり掃除が終わったころに、部屋のモニターに引越し屋さんから連絡が入る。丁度10時だった。
荷物の搬入が始まる。部屋は2LDK。家具の置き場所を指示するが、家具は少ない。大きめの部屋を寝室にするので、ベッドと中型テレビを配置、小さめの部屋を書斎にするので本棚と机を配置。
リビングにはテーブル、大型テレビ、リクライニングソファー。二人で座れるソファーがほしい。段ボール箱がリビングに積み上がる。荷物の搬入はすぐに終わった。
それから、ひとつひとつ段ボール箱を開けてゆく。大体、お互いに荷物は少ないので2時ごろにはすべて開けて所定のところにしまい込んだ。
「お昼ごはん食べてないけどどうする」
「お腹が空いているけど、疲れたのでお昼寝したい」
私はソファーに座ったけどそれから意識がない。気が付くと潤さんはパソコンをいじっている。身体に毛布が掛けられている。眠ってたみたい。
「ごめんなさい。今何時ですか」
「5時を過ぎたところだよ」
「こんな時間まで眠ってしまってごめんなさい」
「疲れていたんだね。大丈夫?」
「疲れが取れました」
「そろそろ晩御飯を食べに行こうか」
「はい」
「関西に来たのでお好み焼でも食べてみないか、ネットで調べたら、駅前にお好み焼の店があるみたいだから」
「いいですね、食べてみたいです」
お好み焼屋さんでは、私はミックス、潤さんは豚のお好み焼をそれぞれ注文して、焼きそばもおいしそうなので注文した。ビールで引越し完了の乾杯。
おいしかったのですっかり平らげた。お腹が一杯になると二人とも元気が出てきた。帰りにスーパーに寄って明日からの食材を買って行くことにした。
「冷蔵庫の中が空っぽだから、できるだけ買っていきます」
「おそらく明日は簡単な歓迎会があると思うから、夕食は食べないかもしれない」
「ちゃんとした夕食が作れるまでには少し時間がかかりそうですから、丁度良いです。メールで連絡してください」
スーパーで食料品を二人で持ちきれないほど買ったが、まだ足りない。明日、私が買い足すことにした。
マンションに帰って、すぐに買ってきたものを片付ける。私は眠ったのとお好み焼を食べたのですっかり元気になっていた。潤さんに、ここのお風呂は広いので一緒に入りたいと言うと、潤さんもそうしたいと言ってくれた。
二人でお風呂に入って身体を洗い合う。私はまたこれがしてみたかったので張り切ってしまう。一生懸命に背中を洗ってあげた。お返しにしっかり身体を洗ってもらった。楽しいお風呂だった。
それから、寝室の少し小さめのベッドで愛し合った。誰にも邪魔されない二人きりの生活が始まった。
ブログにはこう書き込んだ。
〖引越しが済んで、やっと誰にも邪魔されない二人きりの生活がはじまった!〗
コメント欄
[これからがまたたいへん、気を引き締めて、新しい生活を始めなくちゃね!]
[勝って兜の緒を締めよ!浮かれていてはダメ!気を引き締めて!]
[思いっきり彼に甘えたらいい!羨ましい!]