ミ゛ーンミンミンミン ミ゛ーンミンミンミン 「…うるさいな。」
太陽が輝く蒸し暑い夏の日。に似つかない私暗い心。
また一日が始まった。
「学校…行かなきゃ。」
重たい体をベッドから起こそうと、力を入れる。
「凛ー!早く起きなさい。遅刻するわよー!」
一階のリビングから二階の私の部屋に響くお母さんの声。
「…はーい!!今行く!」
今起きようとしてたってば。そう思ってもこの気持ちは吐き出さず、そっと心の中にしまう。自分がひねくれてるのは分かってる。起こしてくれただけなのに何イラついてんだろって思う。本当に矛盾してる。
そんな小さいことの積み重ねで、どんどん自分が嫌いになっていったんだ。
「お母さん行ってくるね!」
「行ってらっしゃい!楽しんできてね。」
「うん!」
あぁ学校。行きたくないな。また笑顔を作って、自分を偽らないといけないのか。そう思うと吐き気がする。別にいじめられているわけではないし、勉強の内容もそこそこ分かる。いつも話す友達もいるるし、恋人だっている。でもなんでか辛い。少しのいじりでイライラするし、傷つくし。そんな自分が嫌になる。
小4までは明るくて、自分で言うのもなんだがクラスの中心的な存在だった。それが変わったのは小5のクラス替えした後。いや小4の春休みと言うべきか、