咲楽は立ち上がって僕に「ありがとう」とつぶやいて顔を見せずに家へと向かった。 僕は、咲楽のことを少しでも助けられただろうか、支えになれているだろうか。 そんなことが頭に浮かんだが、ひとまず帰路へ着くこととした。