プロローグ
僕は夢を諦めた。そんな時だ。彼女に会ったのは、本当にそれは奇跡だったのだろう。
1章
「僕は、笑顔を絶やすことなく笑う。」
そんなアーティストになりたかった。
だから、その夢を叶える為に頑張った。
そして、賞をもらえるくらいに名を残した。
だが、そんな日々も長くはもたなかった。
僕は絵を描いている時に手に大怪我を負ってしまった。
だから僕は夢を諦めた。
2章
まぁ、でも、名も知れていたので、雇ってくれるところもあった。
だが、絵を描くことはトラウマのあまりできずにいた。
彼女と会ったのはこの時期だった。
彼女は僕の家の前に座り込んでいた。
服も汚かった。
お腹も空かしていた。
普段の僕なら、絵の事で頭がいっぱいで、目もくれなかったと思う。
がしかし、今はそんな事ないので、彼女を家に入れてあげた。
これが後の僕の妻となる彼女との出会いだった。
でも僕は数日間はそれ彼女のことを思い返す時間すらままならないくらい忙しかった。
仕事はとても忙しかった。
なぜなら、画家としては今ではそこまで有名ではないから。
その分働かなくてはならなかった。
と思っていた。
だが、そんなことを思っていたのは僕だけだったみたいで、働きすぎないでほしいと逆にお願いされた。
それを機に彼女と関わった。
彼女はずっと優しくしてくれた。
僕の人生から絵の具の色がなくなったとしたら、今僕の人生の絵の具の色は明るい色に包まれていたのだろう。
んーと、変わったことと言えば、周りが見えるようになったとか? 。
え、?これまでは?ってそりゃぁ見てたつもりだけど、顔色が悪くて、見えてなかったよって。
最初は楽しかったんだ。
けど、だんだん忙しくなって、締め切りに急かされてどんどん自分自身が壊れていったんだと思う。
そんな時期にあんなことが起きてしまった。
だから、僕は人生で1番だった趣味を捨てた。
それにずっとの夢だった、笑顔を絶やす事なく笑うアーティストは実現できていなかった。
そう言えば言い忘れてた。
彼女には名前がなかった。
だから名前をつけてと僕に頼んできた。
だから僕は、希望に理由で、由希ちゃんと呼ばせてもらった。
僕にとってこの出会いは希望で、何か理由があると思ったから。
事実僕は変わったと思う。
由希によってきっと笑顔が増えた。
前までは、期限に迫られて、絵描いてて本当に楽しい?と何度も言われてきたからだ。
なぜ笑顔が増えたかわかるのか?ってそれは、由希が僕によく笑うねと笑顔で言ってきたからだ。
由希はきっと人を笑顔にする才能があった。
なぜなら、屋敷の人も由希の前では笑顔を浮かべていたからだ。
僕はいつしか由希に惹かれていたんだと思う。
そんなある日、僕は由希に絵描かないの?と聞かれた。
僕は答えるか迷った。
嫌われるかも。
引かれるかも。
とそう思った。
けど、由希の事を信じて話すことにした。
そして話した。
少しの沈黙がある。
少し時間を空けると、由希が口を開いた。
そんなことがあったんだ。
でも、私は好きだった事だし、ずっと頑張ってきたんだから、続けた方がいいと思う。
「じゃあどうすればいいの?」
思ったらそう口にしていた。
由希は少し悩んだ後、何個か案をだしてくれた。
僕が1番納得したのは、その中の1つ。
「それとは、無理せずに、自分がしたいやつだけ受けるとか、もし無理だったら、私が依頼を整理してやるよ。どうかな?」
と聞かれた。
僕は思った。
なぜこんな意見すら頭に浮かばなかったのかと、。
そう、きっと僕は、自分で自分を苦しめていたのだ。
知らずのうちに。
そして、僕は彼女に言われた事を実践した。
僕は、その。
結局また、やりすぎてしまいそうになったので、近くにいた、由希が依頼を抑えてくれた。
僕は、彼女の優しさによって救われた。
そして、好きになる。
僕は彼女により夢をまた始めた。
明るい空は澄んでいる。
これからは、そんな空の色を僕が自分の色に染めていく。
と決めたそんな僕の決意と夢を取り戻した、とても優しい女の子から始まった奇跡のような物語。