旗の台で乗り換え客が降りて行って、ようやく空いて来た。もう2駅で着くけど空いた席に座る。
今日も残業で遅くなった。残業手当が出るが、残業したすべての時間にではない。予算があるから割り当て以上はサービス残業になる。給料は多いに越したことはないが、これでも残業代を多く貰っている方だ。
駅に着くと9時を過ぎている。五反田で電車に乗る時に降り出した雨が激しくなっている。冬の冷たい雨は勘弁してほしい。
切符売り場の前で小柄な女の子が雨の降るのを寂しそうに見ている。着ているものはもう冬だと言うのにブラウスとスカート、素足にスニーカーだ。寒いのに上着も着ていない。いわくありげなので誰も声をかけないで通り過ぎて行く。
駅の近くはアパートが多いが、奥に入ると1戸建ての住宅が多くなって、どちらかといえば高級住宅街だ。駅を降りる人も良い身なりをしている。
この辺の娘ではないようだ。家出少女かな? 興味が湧いてくる。それなら条件次第でなんとかなるかもしれない。
俺は30を過ぎてもう31歳。普通なら結婚していてもおかしくない。ただ、女子とつき合うのが面倒くさいし、お金もかかる。手っ取り早くHだけできれば一番いいと思っている。
しばらく彼女を見ていると声をかけてみたくなった。目立たないように近づいていく。
「どうしたの? 誰かを持っているの?」
「いいえ、行くところがないので」
「家出?」
女の子が頷く。
「うちへ来ないか?」
「泊めてくれますか?」
「条件によるけど」
女の子は少し考えてから小さな声で答えた。
「したいようにしてもいいです」
「歳は?」
「18です」
「じゃあ、うちへおいで」
18歳ならいいかと、すぐに手を引いて歩き出す。もう今夜はどうしてやろうかと考え始めている。
住まいはここから歩いて3分の駅前の5階建てアパートの4階。駅前だが築年がとても古いので、この場所としては格安で2DKの部屋を借りている。うなぎの寝床のようにダイニングキチンに6畳の部屋が二つ長く続いている。
1階はコンビニなのでなにかと都合がいい。いつもここで弁当を買うが、遅い時間だと人気のないものが売れ残っている。店のオーナーがアパートのオーナーでもあるので、弁当を値引きしてもらう。
今日は残っていた弁当を2個買ったら、2割引いてくれた。学生時代はお金で苦労したので、倹約にはいつも心がけている。
部屋に入ると、すぐにエアコンのスイッチを入れる。誰もいなかった部屋は冷え冷えしている。お湯を沸かす。女の子が立ったままなのに気が付いてテーブルに座らせる。
「弁当食べる?」
女子は頷いたので、弁当を渡すとすぐに弁当を食べ始める。
黙って食べている。よく見ると着ているものは雨で濡れているし、少し汚れもある。よくこの寒い季節にしかも雨降りの日にこんなものだけでいられるなと思ってみている。
お湯が沸いてきたので、お茶を入れてやる。お腹が空いていると見えてすっかりきれいに平らげた。
俺は冷蔵庫から缶ビールを取り出して飲みながら弁当を食べている。こちらも空腹なのですぐに平らげた。そういえばカバンの中に今日会社で3時にもらったお菓子が入っていたのを思いだした。忙しくて食べている暇がなかった。探すとすぐに見つかった。
女の子に一つ渡す。もう一つの包みを開けて食べてみる。なかなかうまい。「おいしいから食べてみて」というと女の子も食べている。
「おいしい?」と聞いても、やはり頷くだけだ。食べ終わったが、間が持たない。女子をこの部屋に入れたのは、これが初めてだ。
立ち上がって椅子に座っている女の子の後ろから身体に腕を回して抱き締める。女の子は身体を固くして動かない。「いいんだね」と言うと、頷くだけで何も言わない。
抱き締めていると身体の匂いが気になる。少し汗くさいというか、不快な匂いもする。風呂に入れた方が良いなと思った。
「お風呂を用意するから入ろう。それからにしよう」
バスルームに行ってバスタブにお湯を入れる。満杯までに時間がかかるので、その間に奥の部屋のベッドを整える。寝相が悪いので大きめがいいと買ったセミダブルのベッド、こういうときには都合のいい大きさだ。
バスタブのお湯が満杯になったので、女の子に先に入るように勧める。女の子はバスルームに入って行った。
裸になったころを見計らって、俺もドアを開けて入って、すぐに裸になった。女の子は驚いてしゃがみこんだ。
「いいんだろう、だったら、そんなに隠さなくても」
女の子は何も言わずに立ち上がってこちらを向いた。うつむいている。
「こっちへおいで、洗ってあげる」
シャワーでお湯をかけてスポンジに石鹸を付けて身体を確かめながら洗う。もう、大人の身体をしている。身体のところどころに青あざがある。それがDVの痕だとすぐに分かった。洗っているうちにムラムラしてくるのを我慢する。あとで存分に可愛がってやる!
「髪は自分で洗って」
女の子は自分で洗い始める。髪は肩まではないが、ヘアサロンになど行った形跡がない。気持ち良さそうに洗っている。
「髪を洗い追わったら、俺の背中を洗ってくれる?」
女の子は黙って背中を洗ってくれる。それから女の子をバスタブに浸からせて、俺は自分の髪を洗う。
洗い終わると狭いバスタブの女の子の後ろへ無理やり入る。バスタブからお湯が溢れるが、どうせこれで上がるから構わない。後ろから女の子の身体を確かめる。身体を固くしている。
身体が温まったところで風呂から上がった。女の子の身体をバスタオルで拭いてやる。女の子にも俺の身体を拭かせる。
それから、二人はバスタオルで身体を巻いて、ベッドに向かった。女の子は身体を固くして歩いている。震えているみたいだ。ここまで彼女を追い込んだのは俺か? 親か? 彼女自身か? と思いながら。
女の子は初めてだった。お風呂に入った時からひょっとしてとは思っていたが、やはりそうだった。あまり痛がるので途中でやめた。
あせることはない。少しずつでいい、少しずつ楽しもう。我ながらいいものを手に入れたと思った。
女の子は疲れていて眠りたいようなのでそのまま眠らせることにした。俺もすぐに眠ってしまった。
明け方、まだ暗いうちに目が覚めた。まだ、雨が降っている。女の子が横で寝ているのに気が付いて、また試みたがやはり痛がったので途中でやめた。そのまま、もうひと眠りした。少しずつでいい。今夜も楽しみだ。
6時に目覚ましが鳴った。今日は金曜日、今日一日出れば休みになる。女の子は眠っている。とても疲れているみたいだ。朝早くから可愛がってやったからだろうか?
バスルームで身支度を整えると、朝食の準備に取り掛かる。パンを焼いて、牛乳をチンして、ヨーグルトにジャムを混ぜ、りんごをカットして、チーズ2個、女の子の分と二人分がすぐに準備できた。朝食はしっかり食べておかないと10時ごろには腹が減ってくる。
ベッドに行って女の子を起こす。女の子は起こされて、また、されるのかと思ったのか、身体をすくめる。
「起きて、朝食を食べるよ。その前に歯を磨いて、顔を洗ってきてくれる。新しい歯ブラシとタオルはバスルームの洗面台にある。それから、服だけど、ここにある俺のトレーナーの上下とシャツとパンツを使うといい。他に着るものがないんだろう」
女の子は頷いて、それを抱えてバスルームへ入って行った。しばらくして着て出てきた。トレーナーはやはりダブダブだった。そしてダイニングキッチンのテーブルへ来て椅子に座った。
「朝食を食べて」
女の子はテーブルの上に並んだ朝食を珍しそうに見てから自分の分を食べ始めた。俺も黙ってそれを見ながら食べ始めた。食べ終わると2人分の食器を流しに出して出勤の準備を始める。
「7時半になったら会社へ行くから、君は自由にしたらいい。自分の家へ帰ってもいいし、ここに居たければ居てもいい。冷蔵庫の冷凍室に冷凍食品が入っているから、お腹が空いたら電手レンジで温めて食べていい。それから1000円上げるから自由に使っていい。このまま居るのなら、下のコンビニで夕食に弁当と飲み物でも買えばいい。俺が帰るのは昨日と同じ9時頃だから夕食は食べていてくれればいいから。それから、家へ帰るのなら、そのままにして、鍵はかけなくてもいい。泥棒に取られるものなんか何もないからね」
雨は小降りになってきている。天気予報では午後から晴れるという。女の子を残して出勤した。女の子を警戒してそう言ったが、貯金通帳と印鑑はカバンに入れた。現金は部屋には置いていない。
食事代に1000円を与えたが、昨晩と今朝のお礼と言えば言えなくもない。これからずっと居るとしても毎日やりたい放題で楽しませてもらって1か月で2~3万なら安いものだ。このまま居てくれると面白い。少し浮かれて会社へ向かう。
俺の会社は食品会社。大学卒業後に就職して以来、ずっと転職もしないで勤めている。元々人付き合いが上手い方ではない。部署を3年位で何回か変わって3年前からお客様相談室にいる。
お客様相談室というと聞こえはいいが、主な仕事はクレーム(苦情)処理だ。傍から見ると大変そうだが、やっているうちに面白さも分かってきた。
商品の苦情は包装の不良や異物混入などもあるが、商品の欠点や新商品開発のヒントもある。それをとりまとめると貴重な開発戦略の資料になる。これが面白いので力を入れていたら、それが認められたのか、3年目に主任にしてくれた。
主任になったのは良いが、レポートをまとめたり、クレーム対応で外勤したりで、帰りはいつも遅くなる。残業代はそれなりにくれるので、収入は前のポジションにいた時よりもかなり増えたので貯金も増えた。
今日は早く帰りたかったが、レポートをまとめているとこんな時間になった。女の子がまだ居れば今夜も楽しみだ。
洗足池駅に着いたのが8時半、でも昨日より30分早い。女の子のことが気になっていた。居なくなっていると楽しみがない。いいおもちゃが格安で手に入ったのに失いたくない。居てほしいと思った。
いつものように1階のコンビニで弁当を買う。オーナーに大きめのトレーナーを着た女の子が弁当を買いに来たか聞いた。6時ごろに弁当と飲みものを買って行ったとのことだったので安心した。それでおいしそうなケーキも2個買った。
ドアを開けると女の子が玄関まで出てきた。昨日着ていたブラウスとスカートに着替えていた。洗濯したようだった。俺のトレーナーはやはり気に入らなかったようだ。それもそうだ。男もので大きすぎてダブダブだった。
「おかえり」
「ただいま。まだ、居たのか? 家へ帰らなかったのか?」
女の子は頷いた。
「夕食は食べたのか?」
女の子は頷く。そして釣銭を差し出した。
「お釣りか? 取っといていいんだ。君に上げたのだから」
女の子は不思議そうに俺の顔を見た。
「残りは自由に使えばいい。財布をあげよう。小さくて使い辛いのがあったから、それに入れておくといい」
整理ダンスの引き出しを探して、小さな革の黒い財布を渡した。女の子はお釣りを入れてそれを握りしめた。
部屋が片付いている。掃除もしてあるみたいだった。
「掃除をしてくれたの?」
女の子が頷く。
「ありがとう。下でデザートを買ってきたから、俺が弁当を食べてから、一緒に食べよう」
俺は冷蔵庫から缶ビールを出して飲みながら、チンした弁当を食べる。食べ終わるとお湯を沸かしてインスタントコーヒーを2杯作る。女の子は椅子に座ってそれを見ている。
「ケーキを食べよう。ケーキは好きか?」
女の子は黙ってケーキを食べて始めている。「おいしいか?」と聞くと頷く。その時、はじめて少し笑ったように見えた。
「名前を聞いていなかったな?」
「美崎未希です」
「未希か、良い名前だ」
「俺は山内 淳、歳は31になったばかりだ」
「未希は18だったね」
未希は黙って頷く。
「明日は土曜日で休みだ。朝はゆっくり寝ていよう。朝食を食べてから、未希の着るものを買いに行こう。今着ているものだと寒いだろうし色気がない。もっと女の子らしいものを着てほしい。それにその髪はなんとかならないか? ボサボサだ。近くにヘアサロンがあったから連れて行く。もう少し小ぎれいで可愛くなってほしい」
それから、風呂を準備して二人で入る。この後のことは、もう昨日と同じと分かっているので、未希は先に入った。もう観念しているというか、おとなしい。風呂に入っていくと、身体を洗ってくれた。
それからベッドに連れて行って俺のやりたい放題。未希はなすがままになっている。やはり痛がったので途中でやめた。少しは長くできたので良しとしよう。楽しみは少しずつ。
明け方6時に目が覚めた。隣で寝ている未希を抱き寄せて、朝の楽しみを満喫する。少し痛がらないようになってきたが焦らない。それと避妊は必ずしてリスクは絶対に取らない。
未希は俺の腕の中でぐったりしている。今日は休みだから9時ごろまで寝ていよう。抱いて寝ていると未希の身体が温かくて心地いい。またすぐに眠ってしまった。
次に目が覚めたら9時を過ぎていた。外は晴れて天気がいい。冬が本格的になると晴れが多くなる。でもこの時間、外はまだ寒いだろう。11時ごろに出かけることにしよう。少しは温かくなっているだろう。
未希はまだ眠っている。朝も可愛がったから当然かもしれない。先に起きて、歯磨き、髭剃り、洗面、それから朝食の準備をする。土曜日でも朝食はしっかり摂ることにしている。準備ができたところで未希を起こす。
「起きてくれ、朝食だ」
未希は起上ってバスルームへ入っていった。時間が掛かっているので先に食べ始める。未希がようやくテーブルに着く。
「さっさと食べて。11時になったら着るものを買いに行くよ。それからヘアサロンへも。少しはましになってくれないとこのままでは色気がない」
未希は黙って俺の作った朝食を食べている。二人が食べ終わると、未希は後片付けをしてくれる。俺はそれを黙って見ている。
「後片付け、ありがとう」
未希は頷くだけ。あまりしゃべらない。
「黙っていないで、少しはしゃべってくれ」
「はい」
「はいか? まあいい、嫌だとか言われるよりましか?」
未希は黙っている。
11時になったので、二人で出かけることにした。未希は寒そうな身なりだから俺のダウンジャケットを上から着せた。これで少しは寒さ除けになるだろう。
まず、価格の手ごろなユニクロへ行った。未希に冬用の部屋着、パジャマ、下着類をそれぞれ何着か選ばせた。値段はどれもソコソコなので、できるだけ可愛いものを選ぶように言った。
見ていると結構可愛いものを選んでいる。これを着ているのを脱がせるときのことをそばで想像していると結構楽しい。未希は嬉しそうに選んでいる。
カードで支払いを済ませたが、結構な金額になった。女の子には金がかかると思ったがこれは投資と割り切った。
予算、月3万5千円をこういう遊びに使ってきた。俺の唯一の楽しみだ。月2回の格安風俗、AV2巻購入が内訳だが、1か月位で元は取れる。
未希は、はじめて「ありがとう」と言った。俺は「気にするな、俺の趣味だ」と照れ隠しに言った。
丁度、お昼になったので、マックに入って、バーガーセットを食べた。未希は黙っておいしそうに食べていた。
それから、商店街にあるヘアサロンに未希を連れて行った。店に二人で入って行くと、怪訝そうに見られた。丁度一人が終わったところで、すぐにしてもらえそうだ。
「この娘の髪型をなんとかしてやってほしい。もっと可愛くならないか? カットだけでいいから」
ソファーに座って、未希の髪がカットされるのを見ている。店の人が未希に何か聞いている。肩まであった髪がショートにカットされた。顔がすっきりして結構可愛くなった。よく見ると眉が気になる。なんとかならないかと聞くと近くの薬局の化粧品売り場で相談したらどうかと言われた。
それで教えてもらった薬局の化粧品売り場に行った。この娘の眉を何とかしてほしいというと、女性店員が眉の整え方を未希に教えてくれた。他にいろいろな化粧品も勧められたが、薄化粧がいいと最低限必要なものだけ買った。未希は真剣に化粧の仕方と化粧品の説明を聞いていた。
化粧品を入れるポーチをくれた。未希はとても嬉しそうで、胸にしっかり抱いていた。ここでも「ありがとう」といった。俺は照れ隠しに「どうせやるなら可愛い方が良いから、俺の趣味だから、気にするな」と小声で言った。
それからアパートへ帰った。買ってきた未希の服や下着を片付けるところがないので、整理ダンスの1段を空けて使わせることにした。未希が丁寧にとても大事そうにしまっている。
すぐに着替えてみてというと、一組の部屋着と下着を取り出して目の前で後ろを向いて着替え始める。それをじっと見ている。着替えると結構可愛い。ムラムラと衝動が沸いてくるのが抑えきれない。
すぐに抱き締めてベッドに連れて行き、今着たばかりのものを剥いでいく。もう未希は諦めている。投資した甲斐があった。結構な出費であったが、これで元が取れたと思った。可愛い子を弄ぶ。昼はまだ長い。
眠っていた。目が覚めたら午後4時をまわっていた。未希もそばで眠っていた。未希にはそうとう堪えたみたいだった。まだ、痛みを訴えていた。
腹が減った。夕食はどうしよう。弁当にも飽きているので何か作るか? 二人居ることだし、カレーでも作ろう。材料があるか確かめる。
人参、ジャガイモ、玉ねぎが冷蔵庫の中に転がっていた。何とか使える。丁度、鶏肉が冷凍保存してあった。足りないものはカレールーと福神漬けだと分かったので、すぐに下のコンビニへ買い出しに行く。
部屋の戻ると、未希は起きていた。もう服を着ている。
「夕食にチキンカレーをつくることにした。食べるか?」
未希は黙って頷く。
炊飯機でご飯を炊く。2合もあれば十分だろう。俺が準備するのを未希は黙って見ている。小一時間でカレーはできた。ご飯も炊けた。6時には食べられるだろう。
大きめの皿と中くらいの皿にご飯とカレーを盛り付ける。未希に「食べるぞ」と声をかけてテーブルの椅子に腰かけた。「食べてみてくれ」というと、すぐに黙々と食べている。「おいしいか?」と聞くと、頷く。確かにうまくできた。
このごろ、弁当ばかりだったので、作ったカレーは新鮮味があっておいしい。レトルトよりもずっとうまい。俺はすぐに平らげた。未希も平らげている。「おかわりするか? まだあるぞ」と言うと、頷いてお皿を前に出した。残してもしかたないので、残りのごはんとカレーを二人に分けた。また、食べ始める。
「ごちそうさん。うまかったか?」
「おいしかった」
「それはよかった。たまには料理をつくるとするか」
未希は頷いた。それから、未希は立ち上がって食器を流しに運んで洗い始めた。
「洗ってくれるのか?」
「はい」
口数が少ないが、意思表示はしている。もっと笑ったりしてほしいけど、しょうがないか? 俺が未希にしていることは相当にひどいことだと分かっている。当たり前だ。それよりやらせてもらえるだけやらせてもらおう。元を取らないと!
休日だから、食事を終えてもまだ7時、寝るには早すぎる。真ん中の6畳の部屋のソファーに腰かけてテレビを見る。
一緒に見ようと言うと未希がソファーに腰かける。すぐに抱き寄せて身体の感触を確かめる。未希は黙って動かずに身を任せている。まるでラブドールを抱いているみたいだ。反応がない。
9時になったのでお風呂に入る。二人で入るが、もうそれにも飽きてきた。未希に背中を洗わせてすぐに上がった。未希には上がったら、今日買った下着とパジャマを着てくるように言っておいた。
ベッドで待っていると、未希は上がったみたいで、隣の部屋で俺が言ったように下着とパジャマを着ているようだった。そして奥の部屋に入ってきた。
見違えるように可愛い。髪と眉がすっきりしたせいで顔が整っていてきれいなのが分かる。パジャマ姿もとても可愛い。なかなか着るものを選ぶセンスがいいと感心した。こんなに可愛い子だったのか。
「とっても可愛いね。パジャマも似合っている」というと、少し嬉しそうに笑った。その笑顔がまた可愛かった。初めて見る笑顔だった。
手招きしてベッドに座らせる。折角着てきた可愛いパジャマや下着を楽しみながら脱がせにかかる。あとはおきまりのやりたい放題。
やっぱり可愛くなった娘を弄ぶのはいいと満足感に浸っている。未希はもうぐったりして眠ったみたいだ。寝顔を覗いてみる。あんなにいやなことをされていたのに安らかに眠っている。信じられないが、苦痛の表情など全くない。とっても可愛い寝顔だと思った。
それにいつまで見ていても飽きがこない。いつまでも見ていたい寝顔だ。見ているとこちらも心が安らかになる。起こしてもう一度とも思ったが止めた。こちらも限界だ。また、明日の朝の楽しみにとっておこう。
朝、目が覚めたら8時だった。昨晩はやり過ぎた。それに目が冴えてなかなか寝付けなかった。未希はまだ眠っていると思ったら、起上ってトイレに行って戻ってきた。すぐに押さえつけて朝の楽しみをする。明るい中での行為はまたそそるものだ。やりたい放題で終えたが、痛みをそれほど訴えなかった。もう未希は痛がらなくなって来ている。
10時になると、さすがにもう寝ていられないし、お腹も空いて来た。起きて遅い朝食の準備をする。未希はまだぐったりして寝ている。起き掛けに相当にいじめてやったから、疲れているんだろう。
朝食の準備が出来てから、起こしに行く。
「起きてくれ、朝食の準備ができたから」
返事がない。
「おい、起きて食べてくれないと困る。身体に悪いぞ。こちらも身体を壊されたら元が取れないから」
ベッドでかすかに頷く。しばらくして起上ってバスルームへ入って行った。そして着替えてテーブルに着いたときは昨日とは別の部屋着を着ていた。
「それも結構かわいいじゃないか。センスがいいね」
未希が笑ったように見えた。椅子に座って朝食を食べ始めた。
「今日も天気がいいから、公園に散歩にでもいくか? ここでずっとしてばかりでもしょうがないだろう。運動不足にならないようにね」
未希は頷くだけだった。
「食べたら出かけるぞ、今着ているのがいい」
未希は食べ終わると食器を洗ってくれる。それから、二人で散歩に出かけた。
アパートから3分、大通りを歩道橋で渡ると公園だ。池の周りを1周する遊歩道がある。池にはボートがある。「ボートに載せてやろう」と言ってボートの乗り場に行く。
オールで漕ぐタイプと脚でパドルを廻すタイプがあったが、オールを漕ぐのは疲れそうなので、脚でパドルを廻すタイプにした。これだと二人で漕げる。
初めて乗ったが意外に進まない。「もっと漕いで」と未希を促す。未希も一生懸命に漕いでいる。ようやく池の真ん中まで来た。景色がいい。二人とも疲れて漕ぐのを止めている。
「気分転換になっただろう。俺とやりっぱなしじゃかわいそうだからな」
未希は黙っている。
「何とか言えよ、黙っていないで」
未希は「はい」と答えるだけだった。
「もう、いいか? そろそろ戻ろう。池の周りを歩こう」
未希は頷くだけ。まあいいか、拒絶はしていないから。
ボートを降りて、二人で池の周りをゆっくり歩く。未希が手を繋いで来た。驚いて顔を見ると笑ったような気がした。まあいいか、手をつなぐのも悪くない。ゆっくり歩く。
2周したところで神社に寄ってお参りをする。俺が鈴を鳴らして二礼二拍一礼をすると未希も同じようにまねる。
「何をお祈りしたと思う?」
未希は黙っている。
「未希と毎日楽しく過ごせるようにと祈った」
未希はほっとしたような表情を見せた。
「おみくじを引いてみないか? 俺は引かないから」
俺は代金を箱に入れて未希に引かせた。
未希はどれがいいか迷っていたが、真ん中の一つを選んだ。
「読んでみて」
「末吉《すえきち》?」
「末吉は後から良くなるということだ。そうかもしれないな。俺のおもちゃになっていて、今の未希は最低だ。でもあとから良くなって終わりよしということかな」
未希は黙って聞いていた。
「そろそろ帰るか。スーパーで夕食の材料を買って帰ろう。夕食はお好み焼きにする。コンビニでお昼に食べるパンか、おにぎりか、お菓子も買うか。好きなものを買っていいから」
商店街にあるスーパーでお好み焼の材料を買った。卵と豚肉、半分のキャベツ、紅ショウガの千切り、長芋を買った。ソース、小麦粉、鰹節、青のりは買い置きがある。
1階のコンビニでお昼ご飯を買う。未希に何でも何個でもいいからと好きなものを選ばせた。未希はおにぎりを3個、おかか、こんぶ、鳥ごはんを選んだ。俺はカツサンドと卵サンドを買った。それにあとから二人で食べるつもりでエクレアのパックを買った。
部屋に戻ると丁度1時だった。すぐに買ってきた昼食を食べる。
「おにぎりが好きか?」
未希は頷いて、おいしそうに食べている。
「お湯を沸かすからお茶を入れてあげよう。俺もコーヒーを入れるから。そういえば、未希の分の食器がいるな、カップやお皿が俺一人分しかないから、後で買いに行こう」
未希が俺の食べるサンドイッチを見ている。
「サンドイッチも食べてみるか?」
未希が頷くのでカツサンドを1切れ渡す。「ありがとう」といってすぐ食べた。そして「おいしい」と言った。可愛い奴だ。
それから、食後のデザートにエクレアのパックを分けて食べた。7個入りだったので未希に4個、俺が3個食べた。未希は「ありがとう」と言った。
3時になったので、買い忘れていた未希の分の食器を近くの総合スーパーへ買いに行った。食器は値段が安いものが多いので、必要になりそうな皿2枚、カップ、茶碗、ごはん茶椀、お椀などを買った。これで二人ゆっくり食事ができる。未希は「ありがとう」と言った。
「いいか、同居させるということは生活を保障するということだ。つまり衣食住をね。それと引き換えに俺は未希を自由にする。そういうことだ。難しく言えば、俺と未希との契約だ。そういう約束だから礼はいらない」
アパートに帰ってから、買ってきた食器を洗って食器棚に片付けるように未希に言った。未希はすぐにそれらを洗って片付けた。今日は2回も外出したので疲れた。ソファーに座ってしばらく休む。
未希が来て隣に腰かける。身体を抱き寄せて身体を確かめる。未希はじっとして動かない。身体を預けている未希はラブドールのように無表情だ。もうこういうことには慣れてきている。もうこれが当たり前と思っているみたいだ。でも今は抱く気にはなれない。
いつの間にか眠ってしまっていた。未希も俺に寄り掛かって眠っている。もう5時か? 夕食を作るとするか。隣の未希を揺り起こす。
「夕食のお好み焼の準備をするから手伝ってくれ」
二人は立ち上がってキッチンへ向かう。
「俺が材料を準備するから、未希は皿や箸をテーブルの上に並べてくれないか?」
「分かった」
俺はキャベツを切って、長芋をすりおろす。これが味を良くする。学生のころ、お好み焼屋でアルバイトしていた時に知った。豚肉を適当な大きさに切る。材料が揃ったところで、ボールに小麦粉、卵、ほかの材料を入れてかき混ぜる。かき混ぜ過ぎないのがこつだ。
そばで未希が興味深そうに覗き込んでいる。フライパンに油を引いて1枚分の材料を入れて焼き上げる。2枚焼いて二人で食べ始める。
「おいしいか?」
未希は頷いて、黙って食べている。おいしかったと見えてすぐに平らげた。「もう1枚食べるか?」と聞くと頷くので、また2枚焼いた。これも二人ですぐに食べ終えた。結局、3枚ずつ食べた。材料が余ったので、焼いたら3枚分あった。ラップで包んで冷凍保存することにした。
「お腹が空いたら、レンジでチンして食べたらいい」と言うと、未希はうれしそうに頷いていた。
お腹が落ち着いたので、しばらくソファーで休む。未希がお皿などを洗ってくれている。この後どうしようかと考えていると、面白いことを思いついた。
後片付けを終えて未希がソファーのところに来た。昨日、新しい部屋着や下着を買ったので今まで着ていたものは不要だから、それを今晩着るように言った。未希は怪訝な顔をしていた。
お風呂にお湯を入れて先に入った。後から未希が入ってきた。もうお風呂でどうするか分かっている。背中を洗ってくれる。こちらも身体を洗ってやる。ベッドで待っていると言って先に上った。
未希は言っておいたとおり、今までの服を着てからベッドに来た。
「今夜はこれからレイプごっこをする。俺はこれから未希に襲い掛かるから、未希はできるだけ抵抗するんだ。俺は未希を力づくで俺のものにする。いいね」
未希は言っていることが分かったと見えて頷いた。
「ごっこだから、大きな声を出したらダメだ。殴ったり乱暴したりはしないから心配しなくていい。でも力ずくでやるから覚悟して」
すぐに立っている未希に襲いかかる。未希は身体を丸めて抵抗を見せる。時間がかかったが、力ではもう勝負はついている。しばらくして決着がついた。
未希はベッドの上でぐったりしている。そこらに破かれた服と下着が散らばっている。やはり抵抗されると力が入ったし、いつもよりずっと興奮した。また、何とも言えない征服感がある。これはまさに犯罪行為だと思う。
新しい衣料に投資した甲斐があったし、元は十分に取れた。俺の言うことを聞いてくれる未希はいい娘だ。もう手放せない。
朝、未希が俺を揺り起こすので目が覚めた。シーツが血で汚れている。昨日乱暴したのでどこか怪我をさせてしまったかと思った。
「出血しているけど大丈夫か? 昨日のことが原因か? 悪かったな」
「生理になったみたいです」
「ええ!」
「それじゃあ、どうすればいいんだ」
「ナプキンがいります」
「そんなものここにある訳ないから、すぐに下へ行って買っておいで」
すぐさま起上って、財布から1000円を渡す。それから押入れからぼろきれを渡す。未希はすぐに身繕いをして下へ買いに行った。すぐに戻って来て、バスルームに入ると、しばらく出てこない。
まあいいかと朝食の準備をする。準備ができたところで未希がテーブルのところへ来た。二人座って朝食を摂る。
「俺は会社へ出かけるから、シーツを洗っておいてくれるか? 新しいシーツは整理ダンスの中にあるから交換して。それとパジャマや下着もよく洗っておいた方がいい」
「分かった」
「それから、今日は3000円あげるからナプキンを多めに買っておいた方が良い。ドラッグストアの方が安いと思う」
「ありがとう」
俺は会社へ出かけた。生理になろうとは、こういうことはありえるが考えていなかった。折角、痛がらなくなって馴染んできたのにしばらくお預けか? いや、下はだめでも上の口がある。いいことを思いついた。しばらくは上で楽しむか? 今日帰ったら早速仕込んでみよう。楽しみだ。仕事に張り合いが出てきた。
今日は早めに帰ってきた。いつものように1階のコンビニで弁当を買う。玄関を入ると、未希が迎えに出てくる。
「おかえり。洗濯をしておきました」
「そうか、きれいになったか?」
「分からない位にきれいになったから」
「食事は?」
「食べました。昨日のお好み焼」
「そうか、よかったな。お金を使わずに済んで」
すぐに、未希はお金を返そうとする。
「取っとけ、好きなお菓子でも買ったらいい。未希の当然の取り分だから」
未希は嬉しそうに財布に戻した。
「それより、今日は下の口はできないが、上の口を使ってもらうぞ、覚悟しておいて」
未希は頷く。いままでもさせたことがあるから意味が分かったようだった。
風呂から上がってベッドで待っているとパジャマ姿の未希がやってきた。ベッドの脇に座らせて始めるが、要領を得ないので、未希の指をなめて教えてやる。
あっけなく終わった。未希は驚いて吐き出した。それを見てまた悪い考えが浮かんだ。明日は吐き出させないようにしよう。未希は意外とこれが楽だったと見えて、しばらくじっとしていたが、ベッドに上がって俺の後ろに横たわった。
しばらくして寝息が聞こえた。顔を覗き込むと安らかな顔で眠っている。あんなことをさせられたのに安らかな寝顔だ。しばらく見ていたが、可愛くて思わずキスをしてしまった。未希は目を覚まさなかった。
次の晩も同じことをさせたが、今度は吐き出させなかった。最初は抵抗があったみたいだが、観念して飲み込んだ。一度してしまえば抵抗がなくなる。それからは吐き出さなくなった。
やりかたの形も変えて、寝かせたり、座らせたり、やりたい放題だった。未希は慣れてうまくなって早く行かせるようになった。そうすることが楽だと分かったみたいだ。するとこちらも徐々に新鮮味と面白味が無くなってきた。
人間の欲望なんてその程度のものかもしれない。やるほうもやらされる方もすぐに慣れる。慣れてしてしまうとすぐに飽きてしまう。そして、また新しいことを考える。際限がない。未希が来てから、もう1週間が過ぎようとしている。