ただ私がひとつ、いつもモヤモヤとしてしまうのは、彼の人の呼び方。
静香のことは「静香」と名前呼びなのに、私のことは「朝倉」と苗字呼びなのだ。
これは静香のことが好きですという遠回しなアピールなのか、ただ単に時間の流れでその呼び方に辿り着いたのかどっちなんだろう。
時間の流れで、と言われても出会ったのは同じ時で、なんなら初めは私のことも静香のことも苗字呼びだった。
「ねぇ、裕太くん」
「ん?どうした?」
思わず声をかけてしまうけど、ふわっとした優しい笑顔でこっちを向かれると、あんな面倒臭いことを聞くことなんて出来なくなる。
「今日の星座占い観た?」
結局聞きたいことは何も聞けないまま、今日もいつも通りの一日が始まるのだ。
静香のことは「静香」と名前呼びなのに、私のことは「朝倉」と苗字呼びなのだ。
これは静香のことが好きですという遠回しなアピールなのか、ただ単に時間の流れでその呼び方に辿り着いたのかどっちなんだろう。
時間の流れで、と言われても出会ったのは同じ時で、なんなら初めは私のことも静香のことも苗字呼びだった。
「ねぇ、裕太くん」
「ん?どうした?」
思わず声をかけてしまうけど、ふわっとした優しい笑顔でこっちを向かれると、あんな面倒臭いことを聞くことなんて出来なくなる。
「今日の星座占い観た?」
結局聞きたいことは何も聞けないまま、今日もいつも通りの一日が始まるのだ。