私のモヤモヤとした表情をみて何かを察したのか、彼女は小さい声のまま話し始めた。
「鏡に触ると、鏡の世界とこの私たちが生きる世界が通じあって入れ替わっちゃうんだって」
……はい?
口には出さなかったけど、心の中では本気でそう思った。
鏡に触れたら鏡の世界と入れ替わるなんて、漫画の世界じゃあるまいしあるわけない。
「向こうの世界の自分とこっちの世界の自分は若干性格とか雰囲気が違うんだって。私も嘘だって思ってたけど、陽菜を見てたらこういうことかって納得できちゃった」
どこか申し訳なさそうに、でも途切れることなく話し続けた。
納得出来なくて、それでも鈴谷さんの口は止まらない。
分かったことは、ミラーマジックは入れ替わりの言い伝えってことぐらいだった。
「鏡に触ると、鏡の世界とこの私たちが生きる世界が通じあって入れ替わっちゃうんだって」
……はい?
口には出さなかったけど、心の中では本気でそう思った。
鏡に触れたら鏡の世界と入れ替わるなんて、漫画の世界じゃあるまいしあるわけない。
「向こうの世界の自分とこっちの世界の自分は若干性格とか雰囲気が違うんだって。私も嘘だって思ってたけど、陽菜を見てたらこういうことかって納得できちゃった」
どこか申し訳なさそうに、でも途切れることなく話し続けた。
納得出来なくて、それでも鈴谷さんの口は止まらない。
分かったことは、ミラーマジックは入れ替わりの言い伝えってことぐらいだった。