それからひと月ほど経つと、いよいよ例のコンクールの締切が近づいてきていた。
「…あのさ、僕、君に頼みがあるんだけど」
いつも通りに美術室で絵を描く彼女に僕は少し勇気を出して話を始めた。
「ん?なんだい?」
彼女は振り向くと少しふざけた口調で笑いながら僕の話に耳を傾ける。
「_______。」
僕が頼みを話すと彼女はかなりオーバーリアクションなほどに驚いた。そしていつもの笑顔を見せ
「もちろん!」
と頷くのだった___。