小学4年生の夏、新しいお母さんが再婚した。
 再婚してからは、俺の事を居ないものとして扱われた。話しかけても無視され、ご飯を食べさせて貰えないこともあった。新しく出来たお父さんは、よくお酒とタバコを吸っていて、リビングのほとんどが空き缶とプラスチックのゴミだった。いつしか家の中は生ゴミとタバコの匂いで充満していた。もうここにお父さんとお母さんの影は無くなった。
 新しいお父さんは、よく暴力を振るう人だ。
 俺をストレス発散の道具と思っているらしい。
初めて殴られた時のことだ。
新しいお母さんがいなかったので新しいにお父さんお腹すいたと言った時、”うるさい”と言われ殴られた。
 初めての事だったので驚いた。”痛い”と言っても辞めてくれず、さらに力が強くなった気がした。