笑い空


 ピロリンッ。
 スマホが震え、通知を知らせる音がする。手に取って確認すると、心七からだった。その時ロック画面に大きく映し出された時間が目に入った。あれ、もう5時半じゃない。だいぶ寝てたんだな。メッセージアプリを立ち上げ、心七のトーク画面を開く。
「全然大丈夫だよー!むしろ体調悪いの気づかなくてごめんね。あ、これ保健室の先生から聞いたかな?笑美運んだの上橋なんだよ、また会ったら詳しく話すね!!じゃ、お大事にー。ゆっくり休むんだよー。」
 とのことだった。心七、やっぱり優しいな。それにしても、上橋くんが運んでくれたってほんとかな?普通生徒が倒れたら先生が運ぶ気がするんだけどな。心七が嘘言うとは思えないし。いや、ほんとだったら恥ずかしすぎる。でも嬉しい気持ちもあるけど。一人なのをいいことに、百面相をする。頬を触ると、熱くなっている。手が冷たくて気持ちいい。熱が収まるまでしばらくそのままでいた。だんだん冷めてきたので、気を取り直して心七にメッセージを送る。時間をまた見ると、5時42分になっていた。そろそろ下に降りようかな。この時間ならまだご飯の準備をしているはずだ。