笑い空


 ガチャッ
「ただいまー。疲れたー。あれ?お姉ちゃんじゃん。早退したの?」
「おかえり。うん、ちょっとね。」
 今朝のことがあって、少し気まずい。二階にいたらよかったかな。何があったかは濁して言う。
「そっか。朝から調子悪かったもんね。お大事にー。あ、お母さーん、ランドセル部屋に置いておいてくれない?ちょっと今空がすんごい綺麗だったから写真撮りに行きたくてさ。」
 美空はいつも通り接してくれる。ありがたい。ありがと、と呟いて、自分の部屋に行く。少し勉強をしようと思い、ワークをやる。キリがいいところまで進めて、少し休む。
 あ、心七に連絡しよ。えーっと、「学校お疲れ様。保健室の先生に様子見にきてくれたって聞いたよ。ありがとう。嬉しかった。もう元気だから、心配しないでね。明後日の部活も行く予定だよ。」っと。うん、これでいいかな。送信。
 コンコン。
「美空だよ!写真見てー!」
 美空、今日も写真見せてくれるんだ。嬉しいな。
「いいよ、入って。見せて見せて。」
 美空はお邪魔しまーすと入ってきて、じゃーんとカメラを渡してくる。今日は近所の公園に行ったのか。遊具も写っていて、温かみのある写真だ。空はまだ明るく、青い。雲はもこもこしていて、真っ白だ。
「夏らしくていいね。この雲とか、ホント夏って感じ。アングルも素敵。今日はもう一枚に絞ってあるんだね。」
「うん、この写真が気に入ったから。見てくれてありがとう!じゃね。」
 そう言って下へ行った美空。きっと私に気を遣ってくれてる。いつもだったらもう少し私の部屋に長居して、本やマンガを読んでいるけど、今日は早かった。私が疲れているのが伝わってしまったのだろうか。それとも早退したから休ませてくれようとしているだけだろうか。分からないけど、優しさが沁みる。
 あくびが出る。少し眠くなってきたな。私は床に寝転がる。カーペットなどを敷いていない床なので、ひんやりして気持ちいい。今日は疲れたな。やっぱり体調あんまよくないかも。少しだるい。そんなことを考えているうちに私は夢の中へと旅立っていった。