はぁ、もう朝か。昨日は先輩のことが不完全燃焼で、なかなか寝付けなかった。今日は金曜日だから頑張ろう。憂鬱だけど。
私はベッドから起き上がり、下へ行って顔を洗う。ふと鏡を見ると、鼻にニキビがたくさんできている。ストレスかな。更に憂鬱になりながら、ご飯を食べる。最近おいしく感じない。せっかくお母さんが朝早くから起きて作ってくれた卵焼きなのに。それに、私の好物は卵だ。でも、おいしくない。というより、味がしない。もそもそと食べていると、美空が起きてきた。
「おっはよー!あ、今日はのり巻き卵焼きなんだ。やったー。」
美空は元気でいいな。明るくて、元気いっぱいで、かわい気がある。まさに天真爛漫と言う感じだ。それに比べて私は暗くて不健康だ。美空と比べることではないと思いつつも、比べてしまう。やだやだ、こんな考え。朝からこんな気分で、やっていけるのかな。
「お姉ちゃん?どした?箸止まってるよ。」
美空は心配そうにして、私の顔をじっと見つめる。心配してくれている美空を見て、私はまたもや比べてしまう。美空は綺麗な肌で、ニキビ一つないな。羨ましい。と言ったように。
「大丈夫、心配してくれてありがとう。でも大丈夫だから気にしないで。」
私は口早に言って、残りのご飯をかきこみむ。そして、急いで席を立ってまた洗面所に行く。歯を磨く。歯を磨きながら、やってしまった、と思う。ご馳走様をしていないし、食器を片付けるのも忘れた。絶対変に思われただろう。美空には心配かけたくないのに、美空は優しいから心配してくれた。でも、美空に心配されるなんて嫌だ。いつだって自慢のお姉ちゃんでいたいのだ。でもそんな理想とは程遠いな。情け無いお姉ちゃんだ、私は。
「美空、おはよう。大丈夫か?」
いつのまにかお父さんも起きてきたようだ。もうそんな時間なんだ。早く出発しないと遅れてしまう。
「おはよう。大丈夫だよ。私もう出発しないとだから、行くね。」
「おう、気をつけてな。」
お父さんは、私の頭をポンポンとして、顔を洗い始める。バッシャバッシャ、ジャーという、水の音を聞くと、少し落ち着いた。でも悠長にしていると遅刻してしまうので、急ぐ。二階に駆け上がり、制服に着替えてリュックを背負う。ずっしりとした重みが心地いい。階段を降りて、行ってきますをする。お母さんが見送ってくれる。
