「ねえね、次プリクラ撮り行かない?」
「そういえば笑美と買い物には来ても最近プリクラ撮ってなかったね。撮ろっかー。」
 ということで、ゲームセンターに出発。心七とは小学生の頃から仲がいいが、プリクラは時々しか撮らない。去年の春、中学生になった記念に制服で撮った以来な気がする。
「プリクラ撮るの入学式の日の放課後ぶりじゃない?」
「それ私も今考えてた!心七身長高いから制服似合うねー、なんて話したよね。なんか去年が遠い昔のようだよ。」
「わかる。なんだかんだで去年濃い一年間だったよね。生活が変化してさ。今年になってやっと中学生に慣れてきた感じだな、私。」
 私はどうなんだろ、「そうだねー。慣れるの時間かかるよね。」と話しながら考える。慣れてきたのかな。もうニ年の前期もそろそろ終わると思うと、慣れていると思いたいところだ。そっか、もう夏休みか。じゃあ学校もうちょっとで休み入るし、行こう。幸いなことに、クラスにも部活にも心七もいるし。
 なんて考えていたらもうプリ機の中。いかんいかん、ボーッとしてた。撮影始まっちゃう。急いでポーズをとる。
 3、2、1、パシャ
 どんどん進んでいく。「プリクラ忙しいよね!」と言いながら、一枚一枚ポーズを変える。心七も「ねー、これでポーズの指示出してくれなかったらついていけないー。」と言っている。私も心七もそんなに機敏な方ではないので、ついていくのに必死になる。それでもプリクラは楽しい。記念に残るのもいい。