今日はテストだ。これが終わったら休むかもしれないと思うと、なんだか変な気持ちになる。まあ今はテストに集中しよう。一時間目は数学、二時間目は国語、三時間目は社会だ。明日は一時間目が英語、二時間目は理科で三時間目が保健体育に家庭技術。今日も明日も三時間授業になっている。私は理系科目が得意なので、今日のニ、三時間目は特に頑張る。ちなみに心七は私と反対で文系の方が得意。だからよく勉強会をして、教え合っている。
テストが配られ、先生の「始め」と言う声とともにシャープペンのカリカリという音に教室が包まれる。うん、いける。覚えた公式が重要な問題ばかりだ。
今回も数学は手ごたえがある。去年と数学の先生は同じなので、なんとなく山をかけられる。三上先生はワークのB問題をよく出す。あとは基礎的な問題だから、ワークをしっかりしておけばだいたい点が取れる。
問題は次の国語。社会は暗記を頑張ったので、なんとかなるはずだ。国語は勉強の仕方があまり分かっていない。とりあえず漢字はたくさん書いて、教科書とワークに出ている問題は覚えた。でも、説明的文章や、文学的文章は習ったのと、ワークをしただけだ。不安もあるが、今自分にできるのは漢字の最終確認だけ。
「はい、五分前だから席つけー。」
教科書をロッカーに戻し、席に座る。先生がテストを配り始め、しばし待つ。また、テストが始まると、やっぱりシャープペンの音。落ち着き、解き始めた。