テスト
私は、とりあえずテスト勉強をすることにした。勉強は嫌いじゃない。好きでもないけど。勉強は、やればやるほど成績が伸びる。だからか、やっていると勉強だけに集中できて、他のことを考えずに済む。
「笑美ー、ご飯の準備できたよ。」
おお、いつの間にか6時になっている。急いで一階に降りて、手を洗う。そして、リビングへ行き、椅子に座る。
「いっただっきまーす!それにしても、お姉ちゃん遅いー。美空はご飯よそうの手伝ったのにいいな、手伝わなくて。」
「笑美は勉強してたんだから、そんなこと言わないの。しかもちゃっかり自分のお味噌汁からきのこ抜いたり、サラダのミニトマト多くしたりしてるの知ってるんだからね!まあ手伝ってくれるのはありがとう。でも笑美だけが手伝ってくれる時もあるんだから、お互い様だよ。いただきます。」
美空とお母さんがそんな話をしている。私は「美空、遅くなってごめん。あとよそってくれてありがとう。お母さんもいつもありがとう。いただきます。」と言って、お味噌汁を食べる。うん、美味しい。次にサラダ、生姜焼き、ご飯を食べていく。お母さんと美空は時折学校や今日あったことの話をしている。私も相づちをしたり、頷いたりする。
こんな感じが我が家の平日の日常だ。休みの日はお父さんが加わって、さらに賑やかになる。あまり喋らないのは私だけだ。でも家はやっぱり居心地がいい。私の性格を分かってくれているから、安心していられる。