金曜日の5時近く、打合せが終わって一息ついていたころに、電話が入った。大川君からだった。
「明日、暇か?」
「特に予定はないけど、何?」
「この前に話したいいところへ案内しようと思って」
「お前も好きだなあ、ああ付き合うよ」
「じゃあ、例の駅の改札口をでたところで、午後1時でどうだ。行きつけのところに2人の予約を入れておくから」
「じゃあ、お世話になります。よろしく」
◆◆◆
次の日、約束の駅で改札口を出ると大川君が待っていてくれた。ニコニコしている。
「土曜日は家族サービスをしなくてもいいのか? 僕のように奥さんに逃げられるぞ」
「親子して京都の実家へ帰っている。先週末に帰ったのだが、2番目の子が熱を出してそのまま留まっている。気にするな。明日迎えに行く」
二人で大川君のなじみの店へと歩いていく。
「今まで入ったことは?」
「東京だけど3回くらいかな。上京してしばらくたったころだったけど」
「それなら大体のことは分かっているな」
「大丈夫だと思う」
男連れが二人で歩いていると目的は明確だ。途中の店から時々声がかかる。それを無視して歩いていくとその店に着いた。ボーイさんが大川君の顔を見ると「毎度、ありがとうございます」と言う。よっぽど通っているんだな。
話が通じているのか、待合室に座った僕の所へボーイさんが写真を持ってきて、何枚かを見せてくれた。
紗奈恵に似ている娘がいた。大川君にそう言って見せると彼もよく似ていると言った。僕はその娘にした。源氏名は「美香」だった。
「彼女に未練でもあるのか?」
大川君は僕が彼女に好意を持っていたことを知っていたのか、そう言った。
「いや、そういう訳でもないけどね。この娘が一番可愛いからだ」
「俺も池内さんが好きだった。お前と違ってそれほど相手にされなかったけどね」
「そうなのか? 知らなかった。まあ、彼女はクラスのマドンナだったからな」
「そう男子には人気があった」
「それで大川君はどうするんだ?」
「なじみの娘を指名してあるから」
「結構、来ているんだね」
「ほぼ月に1回は来ている」
「お金が持つね」
「独身時代に貯めたへそくりがあるから、それで幾分は補っている」
「よっぽどその娘が気に入っているんだね」
「そうでもない。飽きてきたら違う娘にしている」
「浮気症だな」
「男ってそういう生き物だと思っているけどね」
「もう悟りの境地か?」
大川君が先に呼ばれた。ボーイさんに帰りは一緒に帰るから待たせてもらいたいと言ってくれた。
しばらくして、僕が呼ばれた。「美香」は僕を見るとニコッと笑ってくれた。営業用には違いないが悪い気はしなかった。僕も微笑みを返した。
本当に紗奈恵にそっくりだった。歳のころは20代後半くらいで、髪型も同じショートカットだった。胸とお尻が大きい。ただ、話をすると紗奈恵とは違って少しおっとりしている。話していて安心できるというか癒される感じだ。
中学3年の頃、紗奈恵が体操着で体育の授業を受けているところを2~3回見たことがあった。彼女は背が高くはなかったが、胸がかなり大きくて走ると揺れていたのを覚えている。
体操着でのスタイルは良いとはいえず、また運動も得意ではなく、胸とお尻がかなり大きかった印象がある。ただ、制服を着ているとそれが目立たなかったので不思議に思っていた。
美香の身体は思っていたとおりだった。巨乳で乳輪が大きいし、お尻も大きい。ただ、その割にはウエストが細くて身体は締まっていた。
彼女はとても感じやすくて何回も上り詰めた。僕はこんなにも上手だったのかと思わせてくれる娘だった。もしこれが演技ではなかったらまさにこの仕事は彼女にとって天職と言ってもいいだろう。
する事が終わって二人一緒に抱き合って寝転んでいると幸せな気分に浸ることができた。大川君には感謝しなければならない。ずっと鬱積していたものが一度になくなってしまった。
待合室で大川君が待っていてくれた。僕の顔を見るやニヤニヤした。僕が満足して出てきたのが分かったのだと思う。
それから二人は駅までゆっくりと歩いた。まだ、4時前で明るい。駅ビルの居酒屋に入った。ここは昼間でもやっていると大川君が言っていた。
「顔を見ると分かるけど随分良かったみたいだね」
「想像以上だった。すっかり憂さ晴らしができていやなことを忘れた。ここへ連れてきてもらって今は感謝している」
「誘われたからしょうがなく来てくれたのか? でもいやなことを忘れるにはこれが一番だ」
「料金もそこそこだからまた寄せてもらうよ。タイミングが合えばまた一緒に来てもいいな」
「俺は妻子持ちだから、タイミングを合わせるのは難しいかもしれないけど、次に来るなら、1か月以内で前日にでも指名しておくといい。1か月以内なら憶えているから」
「そうする」
それから1時間ほどそこで飲んで帰ってきた。気分が高揚してもう飲み過ぎてお腹もふくれて、そのままマンションに帰った。心地よい疲労というか、着くとすぐにそのまま眠ってしまった。
「明日、暇か?」
「特に予定はないけど、何?」
「この前に話したいいところへ案内しようと思って」
「お前も好きだなあ、ああ付き合うよ」
「じゃあ、例の駅の改札口をでたところで、午後1時でどうだ。行きつけのところに2人の予約を入れておくから」
「じゃあ、お世話になります。よろしく」
◆◆◆
次の日、約束の駅で改札口を出ると大川君が待っていてくれた。ニコニコしている。
「土曜日は家族サービスをしなくてもいいのか? 僕のように奥さんに逃げられるぞ」
「親子して京都の実家へ帰っている。先週末に帰ったのだが、2番目の子が熱を出してそのまま留まっている。気にするな。明日迎えに行く」
二人で大川君のなじみの店へと歩いていく。
「今まで入ったことは?」
「東京だけど3回くらいかな。上京してしばらくたったころだったけど」
「それなら大体のことは分かっているな」
「大丈夫だと思う」
男連れが二人で歩いていると目的は明確だ。途中の店から時々声がかかる。それを無視して歩いていくとその店に着いた。ボーイさんが大川君の顔を見ると「毎度、ありがとうございます」と言う。よっぽど通っているんだな。
話が通じているのか、待合室に座った僕の所へボーイさんが写真を持ってきて、何枚かを見せてくれた。
紗奈恵に似ている娘がいた。大川君にそう言って見せると彼もよく似ていると言った。僕はその娘にした。源氏名は「美香」だった。
「彼女に未練でもあるのか?」
大川君は僕が彼女に好意を持っていたことを知っていたのか、そう言った。
「いや、そういう訳でもないけどね。この娘が一番可愛いからだ」
「俺も池内さんが好きだった。お前と違ってそれほど相手にされなかったけどね」
「そうなのか? 知らなかった。まあ、彼女はクラスのマドンナだったからな」
「そう男子には人気があった」
「それで大川君はどうするんだ?」
「なじみの娘を指名してあるから」
「結構、来ているんだね」
「ほぼ月に1回は来ている」
「お金が持つね」
「独身時代に貯めたへそくりがあるから、それで幾分は補っている」
「よっぽどその娘が気に入っているんだね」
「そうでもない。飽きてきたら違う娘にしている」
「浮気症だな」
「男ってそういう生き物だと思っているけどね」
「もう悟りの境地か?」
大川君が先に呼ばれた。ボーイさんに帰りは一緒に帰るから待たせてもらいたいと言ってくれた。
しばらくして、僕が呼ばれた。「美香」は僕を見るとニコッと笑ってくれた。営業用には違いないが悪い気はしなかった。僕も微笑みを返した。
本当に紗奈恵にそっくりだった。歳のころは20代後半くらいで、髪型も同じショートカットだった。胸とお尻が大きい。ただ、話をすると紗奈恵とは違って少しおっとりしている。話していて安心できるというか癒される感じだ。
中学3年の頃、紗奈恵が体操着で体育の授業を受けているところを2~3回見たことがあった。彼女は背が高くはなかったが、胸がかなり大きくて走ると揺れていたのを覚えている。
体操着でのスタイルは良いとはいえず、また運動も得意ではなく、胸とお尻がかなり大きかった印象がある。ただ、制服を着ているとそれが目立たなかったので不思議に思っていた。
美香の身体は思っていたとおりだった。巨乳で乳輪が大きいし、お尻も大きい。ただ、その割にはウエストが細くて身体は締まっていた。
彼女はとても感じやすくて何回も上り詰めた。僕はこんなにも上手だったのかと思わせてくれる娘だった。もしこれが演技ではなかったらまさにこの仕事は彼女にとって天職と言ってもいいだろう。
する事が終わって二人一緒に抱き合って寝転んでいると幸せな気分に浸ることができた。大川君には感謝しなければならない。ずっと鬱積していたものが一度になくなってしまった。
待合室で大川君が待っていてくれた。僕の顔を見るやニヤニヤした。僕が満足して出てきたのが分かったのだと思う。
それから二人は駅までゆっくりと歩いた。まだ、4時前で明るい。駅ビルの居酒屋に入った。ここは昼間でもやっていると大川君が言っていた。
「顔を見ると分かるけど随分良かったみたいだね」
「想像以上だった。すっかり憂さ晴らしができていやなことを忘れた。ここへ連れてきてもらって今は感謝している」
「誘われたからしょうがなく来てくれたのか? でもいやなことを忘れるにはこれが一番だ」
「料金もそこそこだからまた寄せてもらうよ。タイミングが合えばまた一緒に来てもいいな」
「俺は妻子持ちだから、タイミングを合わせるのは難しいかもしれないけど、次に来るなら、1か月以内で前日にでも指名しておくといい。1か月以内なら憶えているから」
「そうする」
それから1時間ほどそこで飲んで帰ってきた。気分が高揚してもう飲み過ぎてお腹もふくれて、そのままマンションに帰った。心地よい疲労というか、着くとすぐにそのまま眠ってしまった。