『おはよう』から始まり『おやすみ』で終わるこの世界の1日。それは長く短い1日。

1章
 私ココネは極度の人見知りで親とも挨拶しかしたことがない。
 それも「おはよう」「おやすみ」しかしたことがない。
 これを聞いてなぜ「こんにちは」がないのだろうと疑問に思った人もいると思う。
 それは、親は休日出勤で平日はココネは学校だからだ。
 また、なぜ、ココネは学校で話さなくて済むのかと思うだろう。
 ココネが学校で話さなくて済むのは、ココネがあまりにも話さないから筆談でいいと許されたから。
 これは長い努力が実った一言だけの言葉を言えるまでのココネの成長ストーリー。

2章
ーーーーーココネの努力ーーーーー
 ココネの日常は、まず朝起きて、両親に「おはよう」と声をかけられることから。
 もちろんその時も人見知りは発動するが「おはよう」と返せている。
 そして、朝の準備をした後学校に行く。学校につくと、準備をした後は、ココネは人の顔を見ると緊張してしまうので、本を読んでやり過ごしている。
 授業が始まると、ココネはノートをとるのに必至になる。
 時たま当てられると、自由ノートに解答を書いてみんなに見せる。
 これは恥ずかしがり屋でもあるココネにはとても1日の中で辛いのである。
 帰る時間になると、帰る支度をして帰り、家でまずは挨拶の「こんにちは」を言えるように発声練習をする。
 そして次の日言おうとするも、声が出ず、またがっかりするのループ。
 それがココネの日常。
 ココネの頑張りはこれ以外にも、そのための動画を見たり、シュミレーションをするのと、もちろん発声練習もある。
 これがココネの日課で努力である。

終章
ーーーーーココネの転機ーーーーー
 ある日ココネに転機が訪れた。
 それは運動会。運動会でご飯を食べる時。「ココネちゃん」と、声をかけられた。
 わたしは勇気を出して「こんにちは」という覚悟をしてその子の目を見た。
 「こんにちは」それはココネが初めて口にした、「こんにちは」ココネが初めての「こんにちは」を言えた。
 その後のココネは言うまでもなく、その人見知りが解け、友達と仲良く過ごしました。
 ある言葉が人を変える。そんなことにつながる
 わたしの場合は 「こんにちは。」