〜テーマパーク当日〜

絶叫に強制的に乗らされる可能性がある恐怖感と、陽キャに混ざることからどうもこの日は憂鬱だった。

まぁリア充じゃないし適当にパーカーでいっか

気だるげに集合場所に行くと女の子は髪を巻いてメイクもしていて私だけ場違いな格好をしていた。

未来は他の子と話していて私が来たことには気づいていないようだった。

グループの男の子たちは気づいて話しかけてくれたけど

「おはよ〜!穂花ちゃん私服そんな感じなんだねー。可愛いじゃんwww」

明らかにこいつら馬鹿にしてんだろ
そもそも人の私服を評価するってどんな神経してんの?

「あはは、、ありがとう、、」

遠慮気味に感謝しておけばなんとかなるだろう

とりあえず未来の近くに行こうかな

「み〜らいっおはよ〜みんな気合い入ってるね!可愛いよ‼︎」

「穂花じゃん!おはよ〜ってかその服どうした⁉︎笑笑」

なんでW攻撃されなきゃいけないのよ。

「なんかみんなおしゃれしてくると思わなくてさ〜笑」

 そう言うと周りにいた女の子がコソコソ話してたり未来が気まずそうな顔をしていた。

どうしたんだろうとは思ったけどそこまで問い詰める気もないしまあいいやって何も言わなかった。


 テーマパークについて早速乗ろうって話になったのが

『トリプルドラゴン』


ぇ、、?嘘でしょ、。 このテーマパークで一番怖いって言われてるジェトコースターじゃん
無理無理。これは断るしかなくない???

でもみんな乗る気満々…

ちょうど偶数だし私が遠慮したら1人余っちゃうじゃん

あああぁもう乗ってしまえ。乗ったらなんとでもなる!

気づいたら終わっていたけど足元はフラフラしていた

 案の定、酔ってしまった

気持ち悪い。初っ端から酔っちゃうなんてありえないんだけど


「この後どうする〜?えっ待って、穂花酔ったの⁉︎嘘でしょ⁉︎」

気持ち悪そうに屈んでいると未来の悲鳴が聞こえてきた

逆にラッキーなのか、運が悪いのか、それよりも断らなかった自分のせいだよね。
みんなに迷惑もかけちゃってるし

「ごめんね、酔っちゃったかも、、。私1人でも大丈夫だから周って来なよ」

でも、、、って声が聞こえた気がしたけど気のせいだったのかもしれない

「穂花がそう言ってるならみんな周ってこようよ!!」

少しぐらいは躊躇いあっても良くない?って思ったけど未来はそんな人ではないということはわかっている。