『紅葉ちゃん、ごめんね_』

誰かの声がした。

『いかないで!』

誰かに声が届くことは無かった___




「またこの夢...」
記憶喪失してから毎日のように同じ夢を見る様になった。
誰かが2人で私を置いて散っていく夢。いくら止めても彼女達は儚く散っていく。

夢に(うな)されて起きる毎日はあまりいいものではなかった。





「紅葉ちゃん!おはよう!」

誰かが明るく話しかけてきた、でも私には誰か分からない...。

「えっと...。」

戸惑った私に微笑んで彼女は言った

「ダメ元だったけどやっぱダメか...!」

今にも泣きそうな顔をしていた、きっとこの人は私の大切な“友達”だったはず。

泣きそうな顔を真っ直ぐこちらに向けて笑顔で言った

「私、白雪聖撫!何かわからないことがあったらなんでも言って!!なんでも聞くから!」

この子はきっと根がいい子なんだそりゃ過去の私も仲良くするな...。


聖撫ちゃんと話しながら教室に着くと、クラスメイトの視線が一気に私の方へ向いた

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