「おはよ〜う!美知(みち)。」
 「おはよう。柚春(ゆずはる)。もう、離れて近い。」
いつも、柚春は距離が近い、小さい頃から人懐っこくて会うたびにハグをしてくる。
「水臭いこと言うなよ〜。ハグくらいいいじゃん。」
こう見えても1歳年上の兄だ。
「お姉ちゃんおはよう!」
「おはよう!柚光(ゆずみつ)。」
「兄と態度違いすぎない?妹よ。」
「兄ちゃんはべたべたし過ぎなんだよ。」
「弟も冷たい、、、。兄ちゃん泣いちゃう。」
柚光は6歳年下の10歳。小学生で可愛い。ちなみに私は、16歳で今日から高校生だ。私達、兄弟は仲が良くて一見普通の兄弟に見えるが実は私は誰とも血が繋がっていない。柚春と柚光は父親が同じだが母親が違う。現在の母親が柚光の母親であり私の叔母である。そう、私の母親と父親はいない。叔母さんが母親の代わりとして私を育ててくれている。そして、10年前叔母さんが結婚し柚光が生まれ現在の家族となった。何で似ていないかというと私の容姿が家族と明らかに違うのだ。本当の父親も母親も私が小さい頃に亡くなった。唯一知っていることは私の母親は遠い異国の人だったということ。私の髪は真っ白で瞳は青色をしている。この見た目は母親から引き継いでいると叔母さんが以前言っていた。出会った頃を考えると今はとても上手くやっている。ちょうど10年前の頃、、、。