「渡せてよかったです。今日はお時間ありがとうございました」
 そう言って私も頭を下げてから、立ち上がった。
 「待って、まだお手紙ってありますか?」
 「えぇ…」
 「渡しに行くんですか?」
 「もちろん。幸来の最期の願いですから」
 「誰に届けるんですか?」
そう聞かれ私は残りの2通の手紙が入っている封筒をエアさんに見せた^
 「これ、渡しに行くの俺にも手伝わせてもらっていいですか?」
 「え…?」
 「この2通も多分ホスト宛です。だったら
俺SNSであゆむ本人と連絡取れるし、ゆうははわかんないけど、ムーンナイトで俺の友だち働いてるので、話が早いかなって思うんです。俺にも手伝わせてください」
 エアくんの勢いに負けて、連絡先を交換し、他二人のアポイントは彼にお願いすることにした。