完全に消え去った桜。目の前に現れた謎の男性。
その男性は私に視線を向けたままだが、正直言って、私の中には警戒心しか湧かない。
いや、少し懐かしい感じもする。一度も会ったことがないはずなのに。
二人とも見つめ合ったまま微動だにしない。
先に行動を起こしたのは男性の方だ。
「見つけた。...俺が愛した、唯一の魂」
急に抱きしめられる。
.........は?なんでこの人に抱きしめられてるの?
「あっ、あのっ」
声を掛けると、やっと男性の身体が離れた。少し不思議に思っているような顔をして。
「あなた、誰ですか...⁉」
急に抱きしめられたので、少しパニックに陥りながらも今一番重要だと思われることを聞いた。
すると男性は、目を見開いて私を見つめた。
......目を見開いて驚きたいのは私の方なのだが。
「すまない、名乗るのが遅れた。俺は龍華伊吹という。君は?」
......なぜ名前も知らない人に突然抱き着いたんだろう?
疑問に思いながらも応える。
「...立花、玲奈です」
勿論、突如抱き着かれたことによって警戒心はMAXだ。
そんな私とは逆に、満足そうな笑みを浮かべる男性、もとい龍華さん。
「少し失礼」
自然な動作で私を持ち上げる。
「えっ!?」
そりゃあ誰でも驚くだろう。何の説明も無しに急に抱き上げられたら。
しかもこれ、お姫様抱っこというやつじゃ...!
そんなことを思っているうちに、男性が現れたときの謎の桜が再び周囲を取り巻く。
いつの間にか私は、意識を手放していた。
その男性は私に視線を向けたままだが、正直言って、私の中には警戒心しか湧かない。
いや、少し懐かしい感じもする。一度も会ったことがないはずなのに。
二人とも見つめ合ったまま微動だにしない。
先に行動を起こしたのは男性の方だ。
「見つけた。...俺が愛した、唯一の魂」
急に抱きしめられる。
.........は?なんでこの人に抱きしめられてるの?
「あっ、あのっ」
声を掛けると、やっと男性の身体が離れた。少し不思議に思っているような顔をして。
「あなた、誰ですか...⁉」
急に抱きしめられたので、少しパニックに陥りながらも今一番重要だと思われることを聞いた。
すると男性は、目を見開いて私を見つめた。
......目を見開いて驚きたいのは私の方なのだが。
「すまない、名乗るのが遅れた。俺は龍華伊吹という。君は?」
......なぜ名前も知らない人に突然抱き着いたんだろう?
疑問に思いながらも応える。
「...立花、玲奈です」
勿論、突如抱き着かれたことによって警戒心はMAXだ。
そんな私とは逆に、満足そうな笑みを浮かべる男性、もとい龍華さん。
「少し失礼」
自然な動作で私を持ち上げる。
「えっ!?」
そりゃあ誰でも驚くだろう。何の説明も無しに急に抱き上げられたら。
しかもこれ、お姫様抱っこというやつじゃ...!
そんなことを思っているうちに、男性が現れたときの謎の桜が再び周囲を取り巻く。
いつの間にか私は、意識を手放していた。