放課後に落ちる恋の歌を

私たちが恋人になって、人の目を盗んではお互いにセックスしていた。
秋にとっては、性交渉、すなわちセックスが愛情表現らしい。
私も私で、それが好きになっていった。

そんなある日、私は秋に聞いてみることにした。
『どうして、私なの?男の子とかじゃなくて?』
そう言うと秋は、何かを思い出したような顔を見せ、泣き出した。
私は驚きながらも。
『どうしたの?何で泣いてるの?』
そう言うと秋は。

『私は、中3の頃同じクラスメイトから犯されたんだ!レイプされたんだ』
そう言った。私はとても複雑な心になった。
でも、秋に抱きつき。
『大丈夫だよ、私がいるから』 

そう言うと秋は、幼い子供のようにギャン泣きし始める。

それから、いつものように、高校生活を送っていた頃だ。
私のもとに、独りの男子クラスメイトがやって来て私に言うのだ。
『才川さん、僕と付き合ってくれませんか?』
隣にいた、秋は、男子クラスメイトを睨む。
私は、言うのだ。
『ごめんね、無理』
その後、2人は逃げるようにその場を去った。
その後、秋は私に駆け寄り言うのだ。

『さっきの奴と私、どっちが大事なの?』

そう言う秋の顔は、何故か何処か嫉妬しているように見えた。

私は、秋に言うのだった。
『秋だけだよ。好きなのは。だから、心配しないでいいよ』
そう言うと秋は、私に口づけを交わし、そして、一言。
『わかってる』
そう言って、私たちの時間が始まった。

  
この恋は、変わってるかもしれない、けれども私たちの恋は変わらない。