これは確か、私たちが高校に入学した頃の話だった。
私と友だちである、西九条秋と放課後に何気ない話をしていた時だった。
秋が私に言うのだ。
『私、好きな人いるんだ』
そう言って微笑みながらこちらを見るのだった。
私は、恋愛というものに興味があるお年頃で、秋に言うのだ。
『誰なの?』
そう言うと、秋は。
『私の目の前にいる人』
そう言って私を、指差した後私に抱きついてきて、キスをしてくるのだった。
『やめて、女同士なのに!』
私が、秋にそう言うと秋は私の胸を揉みはじめてきて。
『エッチなこと、しよ』
そう言って、私の下着を全て脱がせるのだった。
私も私で、抵抗しなかったことに今でも自分で驚いている。
秋は私の胸を揉んだ後、陰部に手を伸ばしはじめた。
私は、秋に体をまかせていた。
1人でするよりずっと気持ちよかった。
その後、私は友だちの前で哀れのない姿になっていた。
けれども、気持ちよかったし、何より嬉しいと感じた。
秋とセックスしてひとつになれて嬉しいと感じた。
私たちは恋人になった。
ちょっとだけ違う恋人に。