キャシーはもう何も言う必要ないね、と心の中で思いそっとリーズを、二人を見守ることにした。
リーズは自分を助けてくれた騎士に恋をした──
◇◆◇
リーズは村の畑仕事を終えて家路につこうとしていた時に、森の方に人影が見えた。
(ん……? こんな時間にどうしたんだろう)
そこには二コラが誰かと話す姿があった。
ニコラっ!と声をかけようと近づいた時にもう一人の人影が見えて、思わず反射的に木の陰に隠れた。
「これでいいんだよな?」
「ああ、これでうまくいくはずだ」
(なんだか怖い顔……とても近づけない……)
会話はそこまでで途切れてしまい、あとの声は聞こえない。
二人は何かを手渡した後、そのまま森の奥に行ってしまった──
リーズは自分を助けてくれた騎士に恋をした──
◇◆◇
リーズは村の畑仕事を終えて家路につこうとしていた時に、森の方に人影が見えた。
(ん……? こんな時間にどうしたんだろう)
そこには二コラが誰かと話す姿があった。
ニコラっ!と声をかけようと近づいた時にもう一人の人影が見えて、思わず反射的に木の陰に隠れた。
「これでいいんだよな?」
「ああ、これでうまくいくはずだ」
(なんだか怖い顔……とても近づけない……)
会話はそこまでで途切れてしまい、あとの声は聞こえない。
二人は何かを手渡した後、そのまま森の奥に行ってしまった──