「これ、スノードームですか?」
「そうなのよ、主人が私の結婚記念日にくれてね」
「スノードーム……」

 リーズの中にある記憶の欠片が降りてきて、誰かの声が聞こえた。


『スノードームにはね、幸せが詰まってるの。ほら、ここ●●●●の●●が……』


 その場にリーズはしゃがみ込み頭を抱える。