もう夜だ。
寝なきゃいけないのか。
嫌だなぁー
最近寝るのが嫌いになってきた。寝ている間に奏が死んじゃったらどうしようとか奏が死んじゃう日が近づいてきてることが嫌でたまらなかった。
布団には入るけど。
「おやすみなさい」
ジリリリリリリリリ...
「もう朝?」
「奏のところ行こうかな」
適当な服でいっか。
奏まだ寝てるかな?ありえるな。

「奏の家ってでかいよなぁ」
たしか家2軒分あったような気がする。
「誰の家がでかいって?」
「え?どこに奏いるの?」
どこから声がするんだろう?
幻かなぁ
「2階だよ」
「あ!ほんとだいたー」
「今渚のとこ行くから待ってて!」
「うん。待ってるね」
10分後
「お待たせー」
「遅くなかった?なんかあったの?」
今って言ったのに10分も待った。
「いや〜行こうと思ったらルイがめっちゃ吠えるからさー遊んでやってから来たの」
「そうだったの。ルイまだまだおてんばさんだね」
ルイは奏の家で飼っている犬のことだ。ゴールデンレトリバーですごく可愛い。
「奏、どっか行く?」
「うん!どこ行こうかな」
「渚どっか行きたいところある?」
「私じゃなくて奏が行きたいところ行こう。」
「じゃーねー、イオン行きたい!」
イオン。そう来たか
「いいね!じゃあ行こっか」