アンナちゃんに街の案内を頼み二人で街を歩いている。
まずは洋服屋へ。
着替えの普段着は新品だとオーダーメイドで高く、時間もかかるので中古を買った。
中古でも染み抜きされ着なくなったら売り、汚れを取り、擦り切れたら生地を縫い合わせ、作り直してリサイクルをしているそうだ。
さすがに下着は新品で、過去に転移者が広めたトランクスを購入した。
俺は買い物の際は迷わないので、アンナちゃんをそれほど待たせなかったと思う。
大聖堂の鐘が鳴り、時刻はまだ12時。
アンナちゃんに色々、聞いてみた。
ま、10歳で分かる範囲だけど。
1日2食が主流で、昼はお腹は空くので屋台などで間食程度に食べるらしい。
生活魔法が使えない人も多く、火を起こす場合は火打石で時間をかけて点ける。
それが中々面倒なので自炊している家庭よりも、外食がほとんどだそうだ。
それにこれから必要になるのは剣と防具だな。
アンナちゃんに武器屋と防具屋の場所を聞いた。
それから一旦、宿に戻りアンナちゃんを送ってからまた外に出た。
まずは武器屋からだ。
武器のマークの看板が下がっている店のドアを開けた。
カンッ、カンッ、カンッ!
製鉄を叩く音がする。
「すみません、誰かいますか?」
声をかけたが、作業の音で聞こえないらしい。
しばらく待っていると奥から人が出てきた。
背は小さく髭もじゃで腕は太い。
山小人か?
まじまじと見てしまった。
「なんじゃい、ドワーフは初めて見るのかい」
「はい、そうです。田舎から出てきたもので」
「そうかい。で、今日は何がほしいんだ?」
「剣が欲しいのですが」
「今まで使ったことは?」
「ありません」
「なら、そこにある剣を振ってみろ」
剣が何本か置いてあり、試しに振れるようになっているようだ。
シュッ!シュッ!シュッ!
「ほう、力はあるようだな。ならこれだ」
そう言って渡されたのがロングソードだ。
「ま、初心者はそこからだな。5万円で鞘も付けてやるから」
俺は5万を渡し剣をもらい店を出た。
今度は防具屋だ。
ドアを開け中に入ると鉄や皮の臭いがした。
「こんちにわ。誰かいませんか?」
奥で物音がし中から小柄で髭もじゃの男が出てきた。
またドワーフか?
「誰がドワーフじゃい!俺は人族だ。おう、いらっしゃい。防具かい?防具ならいいものを作るぜ!」
「まだ何も言ってませんが」
「そう顔に書いてあるぞ。防具かい?防具ならいいものを作るぜ!」
「えぇ、軽くて丈夫で動きやすい防具がいいのですが」
「予算はどれくらいだい?」
「そうですね。普通の冒険者ならいくら掛けるのでしょうか?」
「なんだ、初心者かい。なら皮の鎧、体力があるならその下に鎖帷子を着るのもいいな。それ以外は素材や魔法付与するかによって大きく変わるから。上を見たら切りがないさ」
「ではそれでお願いします。肘・膝・肩当ても付けてください」
「はいよ。丁度、出来合いのがあるからサイズを直すよ。着て見てくれるかい?」
それからサイズを直し60分ほどで終わった。
「少しオマケして10万丁度でいいや!また来てくれよ」
俺はお金を払い防具屋を後にした。
一度外に出て必要があれば、もっと良い防具にすればいい。
次はポーションを扱う薬師ギルドか。
怪我をした場合、回復手段がないからな。
薬師ギルドは商業ギルドの近くにあった。
ドアを開け中に入ると薬品の臭いと、窓を閉め切っており薄暗い。
「いらっしゃ~い」
70歳くらいの老婆がいた。
「なにが欲しいんだい?」
「初めてきたので中を見せてもらってもいいですか?」
「初めてかい。なら仕方ないね。日が当たると薬が劣化するから、薄暗いのは勘弁しておくれ」
俺は近くにあった瓶を手に取った。
【スキル・鑑定】発動
名前:ポーション3級
効果:わずかに傷、体力を回復する
そして他の瓶も見ていく。
【スキル・鑑定】発動
名前:ハイポーション1級
効果:傷、体力を回復する
【スキル・鑑定】発動
名前:マジックポーション3級
効果:わずかに魔力を回復する
ポーションとハイポーションを指さした。
「値段の違いはなんでしようか?」
「効果の高さによって違うのさ。効果が高いほど値段も上がる、て訳さ」
「ポーションの効き目はどのくらいなんですか?」
「そうだね、刃物で切られて布できつく巻いて、血が止まる範囲の傷なら対応できるかな」
「ハイポーションは?」
「お腹がバックり切られたとして、使うとなんとか傷が塞がるかもね」
「ではハイポーションがないときは、ポーションを何本も飲めば効果が倍増するのでしょうか?」
「2本くらいなら良いが、それ以上は効果は無いね」
「マジックポーションはどうでしょう?」
「魔力が無くなると気を失うからね。そうならないために、マジックポーションを使うのさ」
どうやらポーションとマジックポーションは『無いよりマシ』ということらしい。
ハイポーションは1本5,000円。
マジックポーションは、品質はそれほどでもないのに1本10,000円もする。
俺はハイポーション5本とマジックポーション2本買い、45,000円払いストレージに仕舞った。
「おやま~!マジック・バッグ持ちだなんて!お金持ちの坊ちゃんだったのかい?」
と、老婆は驚いていたが。
残金30万円弱。その他、生活用品も買ってストレージに収納した。
後は街の外を案内してくる人が必要だな。
まずは洋服屋へ。
着替えの普段着は新品だとオーダーメイドで高く、時間もかかるので中古を買った。
中古でも染み抜きされ着なくなったら売り、汚れを取り、擦り切れたら生地を縫い合わせ、作り直してリサイクルをしているそうだ。
さすがに下着は新品で、過去に転移者が広めたトランクスを購入した。
俺は買い物の際は迷わないので、アンナちゃんをそれほど待たせなかったと思う。
大聖堂の鐘が鳴り、時刻はまだ12時。
アンナちゃんに色々、聞いてみた。
ま、10歳で分かる範囲だけど。
1日2食が主流で、昼はお腹は空くので屋台などで間食程度に食べるらしい。
生活魔法が使えない人も多く、火を起こす場合は火打石で時間をかけて点ける。
それが中々面倒なので自炊している家庭よりも、外食がほとんどだそうだ。
それにこれから必要になるのは剣と防具だな。
アンナちゃんに武器屋と防具屋の場所を聞いた。
それから一旦、宿に戻りアンナちゃんを送ってからまた外に出た。
まずは武器屋からだ。
武器のマークの看板が下がっている店のドアを開けた。
カンッ、カンッ、カンッ!
製鉄を叩く音がする。
「すみません、誰かいますか?」
声をかけたが、作業の音で聞こえないらしい。
しばらく待っていると奥から人が出てきた。
背は小さく髭もじゃで腕は太い。
山小人か?
まじまじと見てしまった。
「なんじゃい、ドワーフは初めて見るのかい」
「はい、そうです。田舎から出てきたもので」
「そうかい。で、今日は何がほしいんだ?」
「剣が欲しいのですが」
「今まで使ったことは?」
「ありません」
「なら、そこにある剣を振ってみろ」
剣が何本か置いてあり、試しに振れるようになっているようだ。
シュッ!シュッ!シュッ!
「ほう、力はあるようだな。ならこれだ」
そう言って渡されたのがロングソードだ。
「ま、初心者はそこからだな。5万円で鞘も付けてやるから」
俺は5万を渡し剣をもらい店を出た。
今度は防具屋だ。
ドアを開け中に入ると鉄や皮の臭いがした。
「こんちにわ。誰かいませんか?」
奥で物音がし中から小柄で髭もじゃの男が出てきた。
またドワーフか?
「誰がドワーフじゃい!俺は人族だ。おう、いらっしゃい。防具かい?防具ならいいものを作るぜ!」
「まだ何も言ってませんが」
「そう顔に書いてあるぞ。防具かい?防具ならいいものを作るぜ!」
「えぇ、軽くて丈夫で動きやすい防具がいいのですが」
「予算はどれくらいだい?」
「そうですね。普通の冒険者ならいくら掛けるのでしょうか?」
「なんだ、初心者かい。なら皮の鎧、体力があるならその下に鎖帷子を着るのもいいな。それ以外は素材や魔法付与するかによって大きく変わるから。上を見たら切りがないさ」
「ではそれでお願いします。肘・膝・肩当ても付けてください」
「はいよ。丁度、出来合いのがあるからサイズを直すよ。着て見てくれるかい?」
それからサイズを直し60分ほどで終わった。
「少しオマケして10万丁度でいいや!また来てくれよ」
俺はお金を払い防具屋を後にした。
一度外に出て必要があれば、もっと良い防具にすればいい。
次はポーションを扱う薬師ギルドか。
怪我をした場合、回復手段がないからな。
薬師ギルドは商業ギルドの近くにあった。
ドアを開け中に入ると薬品の臭いと、窓を閉め切っており薄暗い。
「いらっしゃ~い」
70歳くらいの老婆がいた。
「なにが欲しいんだい?」
「初めてきたので中を見せてもらってもいいですか?」
「初めてかい。なら仕方ないね。日が当たると薬が劣化するから、薄暗いのは勘弁しておくれ」
俺は近くにあった瓶を手に取った。
【スキル・鑑定】発動
名前:ポーション3級
効果:わずかに傷、体力を回復する
そして他の瓶も見ていく。
【スキル・鑑定】発動
名前:ハイポーション1級
効果:傷、体力を回復する
【スキル・鑑定】発動
名前:マジックポーション3級
効果:わずかに魔力を回復する
ポーションとハイポーションを指さした。
「値段の違いはなんでしようか?」
「効果の高さによって違うのさ。効果が高いほど値段も上がる、て訳さ」
「ポーションの効き目はどのくらいなんですか?」
「そうだね、刃物で切られて布できつく巻いて、血が止まる範囲の傷なら対応できるかな」
「ハイポーションは?」
「お腹がバックり切られたとして、使うとなんとか傷が塞がるかもね」
「ではハイポーションがないときは、ポーションを何本も飲めば効果が倍増するのでしょうか?」
「2本くらいなら良いが、それ以上は効果は無いね」
「マジックポーションはどうでしょう?」
「魔力が無くなると気を失うからね。そうならないために、マジックポーションを使うのさ」
どうやらポーションとマジックポーションは『無いよりマシ』ということらしい。
ハイポーションは1本5,000円。
マジックポーションは、品質はそれほどでもないのに1本10,000円もする。
俺はハイポーション5本とマジックポーション2本買い、45,000円払いストレージに仕舞った。
「おやま~!マジック・バッグ持ちだなんて!お金持ちの坊ちゃんだったのかい?」
と、老婆は驚いていたが。
残金30万円弱。その他、生活用品も買ってストレージに収納した。
後は街の外を案内してくる人が必要だな。