アレックスに細かい注意事項を聞いて、お昼寝の時間まで私はフレンドと一緒に過ごした。習うより慣れろって話だ。一緒に過ごすのが一番。カラフルなバランスボールを投げ合い、銀のブラシでたてがみを整え、備え付けの食糧庫からおやつをあげて仲良くなる。
　遊び疲れたのかフレンドは１時くらいにお昼寝。まつげ長っ！１ｍはあるかも。
　大きいから背中トントンはできないので、前足をトントンしてあげると気持ちよく寝てくれた。大きいけど可愛いなぁ。ほのぼのしながら、私も朝から動いてたので一緒に眠くなる。フレンドの背中にもたれて、お昼も食べずウトウト一緒にしていると、いつの間にか胸元にブランケットかかけられていた。
　誰？シルフィン？アレックス？
　うっすら目を開くと、ヘーゼルの目が私を優しく見ていた。
　髪を撫でるその手は軍人用の革の手袋の感触。ブラウンの長い髪がそっと頬に触る。短気なドＳ騎士団長の優しい優しいまなざし。口角を少し上げて、彼は私の顔を見つめて微笑んでいた。

　ほら、リアムは笑った方が素敵。

　とってもいい笑顔
　とっても……素敵な……やっぱり眠い。