「そんな毎日毎日、自分の恋愛日記書いてて楽しい冬?」

「え、来てたの千秋」

親友の竹下千秋の声を聞いた私は、自分の書いてた日記から現実へと戻った。

千秋は黒くて長い髪の毛をゴムでひとつでかわいく結んでおり、私とは対照的な健康的な肌をした女の子だ。身長は平均的で、目元に小さなほくろがあるのが特徴だ。

千秋は、私の書いてる日記に目を落とした。と言っても、この日記は私個人の片思い日記だけど‥‥‥

「ダメ、見ないでよ」

私は頬を赤くして、恥ずかしそうに日記を手で隠そうとした。

「見なくてもわかるよ。どうせ、山本真夏君との恋愛空想日記でしょ」

ーーーーーードクン。

見事に日記に書いてあることを当てられ、私の心臓の鼓動が跳ねた。