「瑞季、俺…大学でも頑張るから応援してて」
瑞季がなんて言ったか、ホントのところはもう誰にも分からない。けど―—。
あの日瑞季と話した時のような、穏やかな春風が吹いて、供花を優しく揺らした。
そこにいる瑞季が、頑張れ、と優しく背中を押してくれたような、そんな気がした―—。