風を受けながら、空を見上げながら、ゆっくりゆっくりと、歩みを進める。
少し周りを見れば散歩をする人、本を読む人、談笑する人、中庭には様々な人たちがいた。

一度立ち止まって俯いて、自分の言葉を思い返す。
生きていこうと思ってる、生きてくことを決めたんだ。

これから将来に迷う事もあるだろう。何がしたいのか分からなくなることも、何を大切にしていいのか分からなくなることも、死ぬほど苦しくなることも、きっと、ある。
でもそれでいい。私達はみんな人間で、ちぐはぐな世界の中にいる。
みんな弱くて、ちっぽけで、でもそれでも生きている。小さな何かを大切にして、大事に大事に抱えて、そこに立っている。

大きく息を吐いて、勢いよく空を見上げた。
真っ青な空が、心地よい風が、
私のすべてを包んでいてくれている気がした。

うん、大丈夫。
自分の足で歩いてく。私も、皆も生きていく。






さようなら、
わたしのラストティーン。



過去も未来も、全部全部私のものだ。