右肩に深手を負った結月。
 瀬那が急ぎ結月のもとに向かって治癒をする。
 止血はできたが、次の攻撃がすぐさま二人に襲い掛かる。

「瀬那さん、結界お願いできますか!?」

「了解!」

 瀬那は結界で攻撃を防ぐ。
 その間に結月が相手に聞こえないように作戦を簡潔に伝える。

「私が正面から、瀬那さんが後ろから攻撃をお願いします。一気に片を付けます」

「あいよ。タイミングは結月ちゃんに合わせる」

「わかりました。…………いきます!!」

 結月の合図で瀬那が結界を解く。
 その瞬間に結月が双剣を構え、飛び出した。
 魔夜に向かって刃をあてに行く。