翌日──

 結月を含めた、朔と守り人たちで先日の襲撃で起こったことを報告し合っていた。

「結月さん、お身体のほうは」

「大丈夫です。ご心配とご迷惑おかけしました」

 結月は頭をさげて深々と謝る。

「むしろ御礼を申し上げねばなりません。主人である朔様をお守りいただいたこと大変感謝しております」

「私は【刀】です。皆さんのために戦うことが仕事ですから」

 朔、凛、実桜、瀬那、蓮人と順に目を見つめていく結月。

「永遠(とわ)と美羽からあまり記憶がないと聞いたが、お前の見た戦況をここで伝えろ」

 朔が頬杖をついて結月に向かって促す。

「はい。私が覚えているのは皐月という少年を倒し、戦いが終わったと安心したあとにさらに襲撃を受けて双剣の男と戦った途中までは記憶があるのですが、朔様が目を覚まされないことを……」

 結月は自分自身で発言する最中に、朔の身体が貫かれた瞬間の記憶が頭にでてきた。

「朔様っ!! 朔様の身体が貫かれて……」

「「「「貫かれた?!」」」」

 その場にいる守り人が大きく反応を示す。

「結月様……貫かれたとは……」

 凛が自分を抑え込むように冷静を装って結月に問う。

「私が皐月を倒したあと、朔様を見ると刃で身体を貫かれていたんです……」

 守り人たちが息を飲んで結月の言葉に耳を傾ける。

「双剣の男が攻撃をしたようですが、刃がありませんでした。それと、魂を奪い損ねたが傷はつけた、と」

「「「「──っ!」」」」