「結月様っ!!」

 結月はゆっくり目を開けると叫んだ美羽のほうを眺める。

「みわ……? ここ……」

「結月様のお部屋です」

 上半身を起こし、起き上がろうとする結月。

「どこか痛むところはありますか?」

「ううん、頭がぼーっとするくらい」

 結月の傷はほぼ治りかけていた。

「朔様に知らせてまいります、永遠(とわ)が来ますので少々お待ちください」

「……うん」